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ザウバー「C32」解説&スペック

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「C32」解説

ザウバーC32の第一印象はカラーリングだ。ガンメタリックの面積が増えた。まるで、2010年デビュー当初のHRTのマシンのようなカラーリング、という声も聞こえるが、段付きノーズが消滅したこともあって、今年のC32は、C31よりはるかに精悍に見える。

サイドビューではノーズの段差がなくなったように見えるが、実はそうではない。フロントから眺めると、ノーズの中心に窪みが見え、2012年のレッドブルのように、中央部分が凹んでいることが伺える。

段差ノーズにカバーが装着されていることを証明するラインらしきものが、ノーズの側面を通っている。

リヤ部分に注目すると、フェラーリ同様、エキゾースト出口がコの字型になっている。ヘッドレスト(ドライバーの後頭部があたる部分)が、複雑な形状をしていることも注目だ。

サイドポンツーン入り口横の整流板が、他チームに比べ、外側へ大きな弧を描くような形になっている。昨年は、サイドポンツーンに這うように装着されていた。

メカニズム的には、全長が5195 mm から 5240 mmへと、45mm長くなっているが、これは、リヤウィングの翼端版がサイズ延長されたことによるものか。それ以外には、重量が、ピレリタイヤの重量増加分の2kgが加わって642kgになっただけで、大きな変更は観られない。

いずれにしても、外観は精悍になったが、可夢偉が抜け、代わりにN.フルケンベルグとE.グェテレスのコンビは、開発能力に若干の戦力ダウンを否めないだろう。

【STINGER / Text by 山口正己】

ザウバー「C32」スペック

■シャシー
型式:C32
モノコック:カーボンファイバー・モノコック
サスペンション(前):アッパー&ロワー・ウィッシュボーン、プッシュロッド式インボード・スプリング&ダンパー(ザックス・レース・エンジニアリング&ペンスキー製)
サスペンション(後):アッパー&ロワー・ウィッシュボーン、プルロッド式インボード・スプリング&ダンパー(ザックス・レース・エンジニアリング&ペンスキー製)
ブレーキ:6点式ピストン・ブレーキ(カーボン製)/カーボンパッド&カーボンディスク(ブレンボ製)
トランスミッション:フェラーリ製縦型ギヤボックス(7速/カーボン製)、カーボンファイバー製クラッチ
エレクトロニクス:MES
KERS:フェラーリ
ステアリング:ザウバー・F1・チーム
タイヤ:ピレリ P Zero
ホイール:OZ

■エンジン

型式:フェラーリ056
タイプ:90°V型8気筒(砂型鋳造アルミブロック)
バルブ数:32
バルブ駆動:圧搾空気式
総排気量:2.398cc
ピストン径:98mm
エンジン重量:95 kg

■サイズ
全長:5240 mm
全幅:1800 mm
全高:1000 mm
トレッド(前):1495 mm
トレッド(後):1410 mm
重量:642 kg(ドライバー込み、燃料タンクは空の状態)

そのほかのザウバー「C32」の画像はこちら

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