F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   浜島裕英 タイヤ”deep”トーク–アブダビ・グランプリのためのメモ

NEWS

浜島裕英 タイヤ”deep”トーク–アブダビ・グランプリのためのメモ

84079565KR227_F1_Grand_Prix.jpg

・今回投入したタイヤ二種は、ミディアム(プライム)とソフト(オプション)である。

・このサーキットのフューエル・エフェクトは、0.37秒/10㎞。

・フューエル・コンサンプション、2.7㎏/ラップ。

・以上は、金曜日のセクション終了時の、BSによるデータだ。

・ソフトとミディアムの違いは、実際はほとんど「なし」である。

・サーキットと路面状態が、どんどんよくなっていてわからない、違いが出て来ない。

・FP1では、ミディアムでも多くのドライバーが”ささくれて”いた。

・しかしFP2、とくにその後半20分は、ソフトで走行しても”ささくれ”が出ない程度に、路面はよくなっていた。

・ただし、そうなっても、ソフトの方が速いかというと、決してそんなことはない。

・ソフトの方が速かったドライバーは、ハミルトンとフェッテルだけだ。

・ミディアムとのタイム差は、一周あたり、ベッテルが0.4〜0.5秒、ハミルトンが0.1秒。

・ウォームアップについても、ソフトの方がいい(早い)という印象を持っているドライバーは、ほとんどいない。

・ミディアムは、全般的に、(走れば)徐々にタイムがよくなると、すべてのドライバーが感じている。

・FP1からFP2にかけては、クルマの傾向としては、全体としてアンダーステアになってきている。

・なかでも、ブラウン・グランプリとレッドブルは(アンダーステアに)苦しんでいる、あるいは、苦しみはじめている。

・ソフトの方が遅かったチームは、ブラウン・グランプリとウイリアムズ。

・ソフトでタイムが出ない理由としては、ソフトタイヤの性能が出る(発揮される)前に、滑ってしまって、タイヤの表面を痛めているから……と考察できる。

・FP2では、リヤのムービングやデグラデーションを感じているドライバーが、少なからずいた。(これもタイム低下の要因となる)

・ただ、条件やシミュレーションがハンガリーと似ているので、サーキット(路面)がよくなれば、オプション・タイヤの方がいいタイムが出る、ということは考えられる。

・とはいえ、夜に風が吹いて、砂がサーキット路面に載ってしまうと、またもとの状態に戻ってしまうということは予測可能だ。

・ただ、20台が揃って走りはじめれば、すぐに路面の状況は変わり、路面はよくなる。これは、予選でもレースでも同様である。

・ここの路面の「粗さ」の具合は、富士スピードウェイ、そしてスペイン(バルセロナ)と同じくらいである。

・ここは、表面のアスファルトが、先週のGP2のテストで”埋まって”しまったので、スムーズになっており、その分、滑りやすくもなっている。

・デグラデーションは、このサーキットの「この状態」の場合、ミディアムもソフトもゼロである。

・走行ライン以外はホコリが載っているので、ラインを外すと、容易にそれに乗ってしまい、スピンあるいはコースオフすることになる。

・コースオフしてタイヤを”汚す”と、それがキレイになるまでには、どんなドライバーでも2〜3周はかかるのではないか。

・とくにタイヤが”ささくれて”いる場合は、その隙間に砂が入ってしまうので、回復はなかなかむずかしい。砂は、ホコリのように小さい。

・昼間の路面温度は、気温との差が他の地域より大きい。ここは、気温が34度で、路面温度が50度になる。多くの場合は、この差は10度程度で収まるのだが。

・トヨタの小林可夢偉選手からは、タイヤの温め方やタイヤの性能について、対面しての質問を受けた。

・ブラジルの第二スティントの場合、オプション・タイヤの新品で出て行って、走行を重ねても、ガツンとグリップが来る瞬間がなかったのが、彼にとっての疑問だったようだ。

・それについては、タイヤを”ならして”使ってると、その瞬間は感じにくいこと。新品タイヤは、ガツンと来る瞬間が来ちゃったら、そのあとは性能は下がるだけであるというようなレクチャーをした。

・タイヤの温まりについては、やはり「変形」を大きくしないと、全体は温まらない、ただ「バーンアウト」(タイヤを空回りさせてその摩擦で暖める)するだけではダメで、たとえば、ブレーキングでドーン!という入力をしないといけない、といった話をした。

・GP2のタイヤは、表面が温まると、内部や全体も温まるというのは、可夢偉選手の誤解だ。(GP2の世界だけで走っていると、そういう感覚を得るかもしれないが)

・しかし、F1の、たとえばスーパー・ソフトでガツン!とグリップが出てくるのを体験したら、GP2のタイヤの”ピーク”というのは、もうわからなくなるというか、ピークも何でもなかったというのがわかると思う。

・タイヤの「柔らかさ」でいうと、GP2もF1も似たようなもの。大きな差はない。

・ただしGP2の場合は、F1よりもクルマが重い。したがって、タイヤの「変形」もしやすい。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1最新ニュースデータ

more

F1ポイントランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位ルイス・ハミルトン69ポイント
2位マックス・フェルスタッペン61ポイント
3位ランド・ノリス37ポイント
more
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位メルセデスAMG101ポイント
2位レッドブル・ホンダ83ポイント
3位マクラーレン53ポイント
more
情報なし