F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   浜島裕英 タイヤ”deep”トーク シンガポール・グランプリ直前スペシャル

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

浜島裕英 タイヤ”deep”トーク シンガポール・グランプリ直前スペシャル

100926hamabsv01.jpg
リヤタイヤをどう使うかがカギ。
 
・予選のQ3は、最後まで、路面が滑りやすい状態だった。

・予選の最後の段階で、やっと、走行ラインがドライになったという状態だった。

・基本的な傾向は(金曜日と)大きく変わらず、オプションをつけると、フロントが「強い方向」になって(リヤに比較したグリップが強まって)、リヤにしわ寄せが来る、というのが一般的な意見だ。

・オーバーヒートとまでは言われていないが、やっぱり、プッシュ(コーナーを強く攻める)すると、 リヤタイヤがホイールスピンしやすくなって、表面がオーバーヒートしちゃうような感じ(熱を持ってしまう感じ)というコメントが、全体的にある。

・そこから、リヤタイヤを、どうやってホイールスピンしないように使うかというのが、今日(決勝)のキーポイントになるような気がする。

・昨日も、コースを歩いて帰ったが、地面に水がしみこんでいかないというか、雨がいっぱい降るので、いつも濡れているのだというか、ともかく各所で路面は濡れていて、しばしば、水がしみ出ていた。

・いまは陽が出ていて、このまま日没になると、夜のレース時には路面はドライになると思うが、しかしその場合は、今度はホコリっぽくなる。

・予選時における二種のタイヤのタイム差は、あって、コンマ1〜2(0.1〜0.2)秒。

・ウォームアップに要する時間は、たしかにスーパーソフト=オプションの方が速い。

・そして、スーパーソフトはグリップ感もある、という。

・ただし、何かメリットがあるかというと、オプション装着でマシンのバランスが悪くなる人(ドライバー)が多いので、基本的に(昨日は)あまりタイムの差が出なかった。

・昨日と一昨日は路面温度が異様に低く、28度くらいしかなかった。今日になって、ようやく通常に戻った感じだ。

・基本的に、路面温度が上がって、気温が上がると、さっき述べたオーバーステアは強くなる傾向になる。

・タイヤがヒートしているという指摘があるが、ただ、ピットに入ってきたときのタイヤ温度は70℃くらいしかないので、本当のオーバーヒートではない。ホイールスピンして温度が上がっている感じだ。

・温度が上がってしまったリヤタイヤを冷やすには、半周くらいガマンすればいいと思われるが、でも、みんな(各ドライバーは)そんなこと、しないかもしれない?(笑)

・温度が上がったタイヤを、そのまま放置する(使いつづける)と、リヤが辛くなる。

・今日のレースは、ホイールスピンさせないように、いかに(自分の爪先で)トラクションコントロールするかというのがカギだ。

・きちんとしたデグラデーションのデータがないので、各チームは、エンジニアがしっかりラップチャートをつけて、それぞれで判断するしかない。

・タイムが落ちたとしても、前に押さえられて遅いのか、タイヤで遅くなってるのか? これを判定すべき。

・「観察」を間違うと、大きな失敗につながるかもしれない。

・熱を持っている感じになったとしても、本当にタイヤにダメージがあるわけではない。一方では、路面は(走行を重ねると)よくなっていく。これらの要素を総合的に判断する必要がある。

・路面温度が30℃あったとして、プライムのウォームアップには、その温度でも3周を要する。

・奥のターン10の方に行くと、周回遅れであっても抜くのは困難なので、ピットインのタイミングは非常に重要。これを間違えると、そのチームは大負けするだろう!   
           

 【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER