浜島裕英 タイヤ”deep”トーク アブダビGP 決勝直前スペシャル
・ミディアムとソフトのタイム差は「0.3秒」、温まったとき。ミディアムの方が速い!
・デグラデーション=”タレ”は、両方ともなし。どちらかというとミディアムの方がいい、マイナスを示す。
・レースとしては、ミディアムをできるだけ長く使って、いまやババ抜きの”ババ”となってしまったソフトを、どうやって各チームが使うかというのが勝負になりそうだ。
・ガソリン消費量以上に(タイムが)上がっていく、というのがデータ上は出ている。
・コース上には、目に見えない砂のようなホコリがいっぱいある。それが、なかなか取り切れない。
・路面は、どんどんよくなっている。走るにつれて、そのホコリが取れていくようだ。
・ソフトの方が「遅い」という理由だが、まず、使用しているゴムの硬さ/柔らかさだけでいうと、ミディアムの方が、実は若干柔らかい。
・ワーキング・レンジでいうと、ミディアムはソフトよりも高いところにある。そのため、このサーキットには、ミディアムが合っているようだ。
・そこから、ワーキング・レンジが低い側のタイヤ(ソフト)は、耐久性でも見劣りがするし、グリップ・レベル的にも低くなる……ということになった。
・ミディアムの摩耗は心配ないので、ピットストップを一回だけにして、ごく短時間だけソフトを使うというのが理想的かもしれない──これがもし、できるのであれば。
・レッドブルのウェーバーは、路面が非常によくなってからロングランをしたので、どちらのタイヤでも”ささくれ”を経験しないで済んだはず。一方のベッテルは、路面が汚いときにロングランを行なった。
・ここは”できたて”のサーキットなので、舗装表面のアスファルトがまだ十分に残っている。それが、GP2のテストとF1カーの走行によって、きれいに表面が「磨かれた」ような状態に、いま、なっている。
・サーキットは、時間が経つと、舗装を構成するアスファルトの部分は飛んでしまって、部材が剥き出しになる。たとえば、モンツァとか鈴鹿の東部分は、いま、そのような状態である。
・予選でのQ1は、ソフトを使っていたドライバーが、アロンソをはじめ、みな脱落した。ライコネンだけが、かろうじて残った。
・ここではハミルトンが速いというのはたしかだが、FP3だけでいうと、速いのはベッテルだった。