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浜島裕英  タイヤ”deep”トーク イタリアGP直前スペシャル

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◆ドライバーがコースを攻めはじめた! タイヤの温度が上がった。
・金曜日は、今年はテストがないこと、そしてシケインの縁石が新しくなった(変わった)ことで、どうも各ドライバーは全力で走ってなかったようだ?

・昨日・土曜日になって、タイヤの温度が上がり始めている。それによって、タイヤのフィーリングが変わった。

・金曜日の段階では、ソフトとミディアムの差が少なく、ソフトを好むドライバーが多かった。

・しかし土曜日になって、ソフト・タイヤではオーバーヒート気味になるチームが出てきた。たとえば、マクラーレン。ミディアムの方がスタビリティがあっていいと言い始めている。

・タイヤの温度は、事実上がっている。今日のような好天だと、ネガティブ・キャンバーを多く付けているチームのタイヤは、ソフト・タイヤではオーバーヒートする可能性があるのではないか。

・グリップに関しては、ソフトもミディアムもあまり変わらないというのが大勢の意見だ。

・ただし、”温まり”に関しては、ミディアムはソフトよりも、2〜3周多くかかる。

・ソフトにうまくクルマが”合っている”(セッティングがミートしている)ドライバーの場合は、ソフトとミディアムの差は0.1〜0.2秒。

・逆に、ミディアムの方がスタビリティがあっていいし、安定して走れるというドライバーは、ミディアムの方が0.1〜0.2秒速い。

・フロント・タイヤのグリップに関しては、やはりソフトの方が上位。

◆ソフト・タイヤを一番巧みに使っているのはフェラーリだ
・ライコネンのタイヤは”キレイ”だ。土曜日にソフトを3セット使ってしまったが。ライコネンは、ソフトの方が全然いいとコメントしている。彼のフェラーリは、ソフトを上手に使えているクルマ。

・ただし、ミディアムで出て行くと、ウォームアップに3周くらいかかるといっているので、ライコネンの場合、レースでは、この間のタイムの”落ち”をどうするかが課題になりそうだ。

・キミ(ライコネン)とハミルトン、2台の闘いになったときには、ピットアウトしたとき(周)が勝負になる。

・レッドブルは、今回はちょっと調子が悪い。タイヤが滑る走りになってしまっていて、イマイチ一体感がないとドライバーもいっている。コーナーに、思い切って(入って)行けないようだ。

・ブラウン・グランプリも、タイヤのウォームアップには文句を言わなくなっているが、タイヤを見ると、強めのネガティブ・キャンバーで、キャンバー変化をさせないセッティングになっているので、もしかすると、ソフト・タイヤを付けた場合に、オーバーヒートする可能性はある。(ハンガリーのときには、ジェンソンが「保たない!」と悲鳴をあげていた)

◆タイヤ温度上昇と路面の変化、ワンストップは果たして正解か?
—-トップ3台以外は、みんなワンストップ?
浜島
 できる、その可能性はある。ただ、ソフトのロングランのテストをちゃんとやっているチームはないはず。

・路面は、雨が降ってしまったので、正確な状況は現段階では読みにくい。

・ピットストップでは、予選上位の3台は確実にツーストップする。15周過ぎくらいから、3台の一回目のピットインが始まるはず。

・天候では、実はレース中に「雷雨!」という予報もある。

・タイヤに関するデータが、きちんと取れてないこと。雨によって、路面の状態が不安定なこと。以上の理由で、燃料をいっぱい積んでしまったドライバーは、意外に”不正解”かもしれない!?

・フェラーリは、ここでは、ソフト・タイヤを付けているときのアドバンテージはある。

・ソフトのときのレッドブルはどうか? ベルギーで「ブリスター」していたのはレッドブルだけだが。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】

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