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浜島裕英 タイヤ”deep”トーク イギリスGP決勝直前スペシャル

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・予選において、左のフロントタイヤに「ブリスター」が生じたドライバーがいる。

・公開練習のときほど、ひどいものではないが、このドライバーは、数ヵ所、ブリスターを発生させていた。発生箇所は左フロントのアウト側、3分の2くらいのところだ。

・やはり「高速S字」の進入などで、左のフロントは非常に”使われる”ことがわかる。

・このブリスターは、これだけ太陽が照っていると、決勝レースでも発生する可能性がある。

・リヤタイヤには、この現象は認められていない。

・この現象のドライバーは複数で、また、チームによっても発生状況は異なる。

・速いドライバーに発生しているが、速くないドライバーでも、同じ症状は出ている。

・この現象が一番激しく出ているのはフォース・インディアだ。

・この現象は、タイヤがソフト or ハードに関係なく生じている。

・アロンソに、軽度のこの症状が発生しているが、マッサにはこの症状はない。

・おそらく、クルマがアンダーステアが強くて、ハンドルを切りすぎてしまったドライバーに、この症状が生じていると考えられる。

・ソフトとハードのタイム差は、予選のときでは、コンマ2秒から3秒(0.2〜0.3秒)。

・いつもであれば、タイム差はコンマ4秒(0.4秒)くらいあるのだが、今回は、一周してセクター3に入った頃に「アンステイブル」(不安定)になるということで、いつもよりも差が減ってしまった。

・タイヤの摩耗に関しては、大きな問題はない。30周しても、ノー・プロブレムだ。

・デグラデーションのデータは、あまり取れていない。一昨日に発表したもののままだ。

・路面が掃除されてキレイになったので、初日よりはずっとグリップ感が上がっていると、多くのドライバーが証言している。

・予選のときの路面温度は、金曜日よりも下がっている。風が強かったので、それで状況が変わったと思われる。

・ジェンソン・バトンは、ウイングの調整など、何をしてもグリップしないとコメントしている。とくにリヤにトラクションがかからないようだ。

・ハミルトンも、今回はシリアスだと語っていて、しかし、そうであっても何とか”こなせて”しまうのがハミルトンであり、一方のバトンは、セッティングが決まらない影響が、そのままタイムに出てしまっていると考えられる。

・レースの後半で、タイヤを”使い切ってしまう”という状況が、今回は出てくるかもしれない。

・クルマによっては、ハードを付けても、タイヤのデグラデーションを感じているドライバーもいるので。

・ここ(シルバーストン)は、タイヤにきびしいので、その分、クルマの差が現われやすいといえる。

・今回、オススメのタイヤの使い方というのは、とくにない。ここは”普通”である(笑)。

・いつものパターンで、15〜20周したくらいで、後方集団に追いついたときにピットインして、タイヤ交換をするのではないか。

・気温の高さが、タイヤにとってきびしい状況を生んでいる。これは、予選も決勝も同じだ。

・ハードでスタートするというのは、このサーキットでは、あまりメリットはないのではないか。

・オーバーテイク・ポイントが二箇所くらいあるので、タイヤが痛んだドライバーは、下がらざるを得ない(抜かれて順位を落とす)と思われる。

           【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
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