亜久里代表、フォーミュラEを語る
スーパーGT最終戦のグリッドで、フォーミュラEについてコメントした。
「嬉しいですね、以前の仲間が覚えていてくれて、またやろう、と言ってくれたのは」
ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーGT最終戦のグリッドで、2日前にフォーミュラE参戦を公表したARTAの元F1ドライバー鈴木亜久里代表はコメントした。
「先方から、”名前を使わせてくれないか”という打診がありました。昨日、イギリスに帰ったプレストン(2006年から2008年中盤まで活動したスーパーアグリF1チームのテクニカルデザイナーのマーク・プレストン)は頭のいい男だし、F1に比べて資金もかからない。3億円くらいで1年間を闘える。(EVということで)通常のレースより、一般的な理解が得易いから、スポンサーも集まりやすいと思う」
「別の話が(広告代理店の)電通から来ていたけれど、それより前にプレストンから話があったので、”一緒にやろうときということになった」
「開催国が、メジャーな都市なのも魅力があるし、アウディも参戦を予定していると聞いている。運営費も最小限で済み、チームメンバーが現場にいくだけでいいから、運営も手軽だしね」
「10チーム限定ということなので、そこに入れたのはよかったと思う」
フォーミュラEは、不透明な部分も持ちながら、FIAのジャン・トッド会長のお墨付きや、TAGホイヤーのスポンサード、マクラーレン・グループのサポートなどの後ろ楯があり、亜久里代表のコメントにもあるように、アウディが参戦を検討中とのウワサも出ている。
フォーミュラEシリーズは、来年9月に中国の北京で幕を明け、市街地レースを基本として、翌2015年の5月までに、マレーシアのプトラジャヤ、香港、ウルグアイのプンタ・デル・エステ、アルゼンチンのブエノスアイレス、アメリカのロサンゼルスとマイアミ、モナコ-モンテカルロ、ドイツのベルリン、イギリスのロンドンでの開催が見込まれている。
[STINGER]山口正己