フォーミュラE開幕戦で見えた!/ ③ピットガレージも主催者が用意
1チーム4台が並ぶピットガレージ。なかなか壮観。
フォーミュラE開幕戦で見えた!②から続く。
◆一式用意
ピットガレージもテントが使われるが、こちらもシーズンを通じて、EFH(フォーミュラ・イー・ホールディング)が用意する。ピットガレージ内側には、パーテーションと呼ばれる衝立が設置されているが、これもFEHが準備してチームに配っている。
このパーテーションの奥には、高さ1m×幅2mほどの”窓”が開けられているが、これは、スポンサーやビップゲストがピット作業を見物することを想定した造りである。
フォーミュラEは、やがてはF1と同じくコンストラクターが自社製のマシンを用意して闘うシリーズになると言われているが、現在は、フランスのスパークレーシングとルノーが共同開発してFEHが発注したSpark-Renault SRT_01Eと呼ばれるシングルシーターのワンメイクとして行なわれている。
スーパーアグリでF1を闘った後、「その時の仲間から誘いが来たのが凄くうれしかった」という鈴木亜久里さんのアムリン・アグリのピットを観て、思わず、”スーパーアグリのF1デビュー戦より遥かに準備が整っている”と思ったのは、チームがクルマを準備するのではなかったからであることに気がついた。
逆に言えば、個々のコンストラクターが毎年自前のクルマを用意するF1GPの大変さを再認識した次第。
フォーミュラE開幕戦で見えた!④へ続く。
[STINGER]山口正己
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