フォーミュラE開幕戦で見えた!/②『EmotionClub』
フォーミュラE開幕戦で見えた!①から続く。
北京に限ってかもしれないが、フォーミュラEのピットは一風変わっていた。ピットレーンが”コの字”なのだ。つまり、コースからピットに入ろうとする場合、まず左に90度曲がり、コの字に沿ってピットロードを進んで、最後にもう一度左に曲がってコースに戻る。
通常のピットレーンは、メインストレートに対して並行に設置されているが、フォーミュラE北京大会では、ストレートに箱をくっつけた形でピットレーンがあり、コの字の上辺に5チーム、下辺に5チームのピットが並ぶ形だ。
このコの字の内側に、Emotion Clubと名付けられた1000ユーロというから約14万円の特別席が用意される。Emotionの”E”は、もちろんElectricのEに違いない!?
F1でいうパドッククラブなのだが、F1では40万円以上、モナコなどでは、フェラーリやマクラーレンのそれは80万円といわれることから、はるかにリーゾナブル。大きなテントは、今後予定される世界各国の会場に移動設置されることになるという。
EmotionClubの中は、まさにエモーションな空間だった。
食事と飲み物が用意されるのはF1のパドッククラブと同じだが、F1がフルコースの料理が決められたテーブルにサービスされるのに対して、EmotionClubは、ビュッフェスタイル。
ややカジュアルだが、印象的には、一人14万円の空間らしく、ハイソなイメージが漂っており、気楽なムードで、居合わせた全員が楽しそうな表情で予選やレースを楽しんでした。
Emotion Clubの中には、食べ物と飲み物だけでなく、大型モニターでレースの様子を流しているのはもちろん、フォーミュラEマシンも展示され、レーシング・ゲームを楽しめるコーナーも用意されていた。
フォーミュラE開幕戦で見えた!③へ続く。
[STINGER]山口正己
photo bySTINGER