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ホンダF1長谷川総責任者一問一答–その3

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「ベストポジションが7位というのは理解していなかった」。


F1復帰2年目を終えたホンダ。シーズンオフを休むことなく次への開発作業に明け暮れるホンダF1レーシングの長谷川祐介F1プロジェクト総責任者の胸の内。


その2からつづく)

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その3 ◆ 7位ではもの足らなくなった

—いろいろあった2016年ですが、最も印象深いレースはどこだったでしょう?
長谷川:難しいですね。う〜ん、ひとつは、間違いなく鈴鹿ですね。あとは、ベルギーも大きかったし。

—-開幕戦はいろいろたいへんだったと思いますが。アロンソのアクシデントもあったり。
長谷川:ですね。でも、自分の中でよく覚えていないんです(笑)。開幕戦の前に、アロンソと、ホンダ・オーストラリアを招待したイベントがあって、フェルナンドと僕が二人で話をしたんですが、それまでフェルナンドとほとんど話したことがないのに、今とあまり変わらずに話しをした記憶があるんです。ジェンソンだったら、10年以上前(の第三期時代)から身近で働いていたので、”あ〜、帰って来たね”と言ってくれましたが。でもフェルナンドは、僕がなにをしているのかも分らないわけなのに。自分の中では、F1ドライバーは、ジェンソン(バトン)にたいする気持ちも、ジャック(ヴィルヌーブ)も(佐藤)佐藤琢磨もみんな一緒で、あ、フェルナンド・アロンソ様だ、という感じはないんです(笑)。でも、あの辺からいまこの瞬間まで、一気にギュッとしちゃって、時系列もなになもいような感じです(笑)。

—-それだけ濃かった、というか忙しかったということですね。鈴鹿というのは、日本だから?
長谷川:それもありますが、自分たちのクルマの弱さを露呈して、こんなにダメなんだということがハッキリしたということですね。

—-ポジションが明確になった、ということですね。
長谷川:確実にステップアップして、1戦1戦強くなって行った、ということを感じられたので、その意味では、堅実な進化を見せられたとおもいます。ただ、山口さんからもメールをいただきましたが、7位で喜んでいられなくなった、というのと、どんなに頑張ってもベストポジションは7位だという実力がとても歯がゆかったですね。そもそも自分の中でも、表彰台や優勝はなかなか難しいと思っていましたが、ベストポジションが7位というのはあまり理解していなかったですね。モナコで、ジェンソンに、”予選、どう?”と訊いたら、「行ける! 7位はイケルよ!!」と言われて、”7位?!”と(笑)。その時点では、まったく7位ということに魅力を感じていなかったですからね。普通そうでしょうけど(笑)。2016年のステージとしては、そこを目指して闘っているし、理解していましたけど。だから7位でいいわけでもなく(笑)。

◆STINGERの観方

ホンダのポジションについて、伝える我々も、トップ3が敢然と立ちはだかっている中で7位がどれだけたいへんなことかをどううまく伝えるか、ということを考えていた。もちろん、当事者の長谷川さんは身に沁みていたわけだ。そして、挑戦者のホンダとしての立場はもちろん、社内でも、上層部に対して、もっといえば株主に対しての理解をしてもらわなければならない立場であることを考えると、毅然とした態度がいかに肝が座ったことだったかが伺えた。

[STINGER]山口正己

その4につづく)
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