F1合同テスト–マクラーレン・ホンダの4日間
3年目の期待は、出だしでつまずいた。
マクラーレン・ホンダの2017年は、渋いスタートになった。4日間でメルセデスが558周をこなしているなかで、フェルナンド・アロンソと新参入のストフェル・ヴァンドーンが消化できた周回数は208周。
この数字は、10チームのなかで、最終日に1周しか走れなかったトロロッソを除く最下位。
マイレージを伸ばせなかった原因は、初日と二日目にパワーユニットの交換を強いられるオイル漏れにたたられたためだが、いずれにしても順調な滑り出しにはならなかった。
昨年12月のインタビューで、長谷川祐介F1プロジェクト総責任者は、「電気の部分は追いついている。問題はエンジン本体で、そこは5月から2017年に向けた方向を決めて開発を続けている」とコメントしていた。そして、その準備は着々と進んでいたはずだった。
想像できるのは、2017年に向けてホンダが設定した目標ポイントは、メルセデスに追いつき追い越すレベルだったはず。階段の歩幅が広すぎたのか。
4日間のテストだけで結論を出すことはできないが、開幕戦のオーストラリアGPの前に、3月7日から4日間のテストがもう一度バルセロナで予定されている。この間にどこまでホンダがリカバリーできるのか。
最終日にトラブルフリーだった”マクラーレン・ホンダ”の動きが気になることろだ。