今年のF1はどれだけ速くなるのか?–バルセロナのF1合同テスト
4日間のバルセロナのF1合同テスト初日、午前中にフェッテル+フェラーリ が、同じカタルーニャ・サーキットで行なわれた去年の第5戦スペインGPの金曜日のフリー走行のタイムを上回る駿足を見せた。
4戦を消化したところよりも速いということは、ウルトラソフトを含むタイヤの変化がるとはいえ、2016年F1マシンのスーパースピードが立証された。
◆2015スペインGPのタイム
フェッテル+フェラーリ は初日にそのスペインGPのポールタイムに迫る1分24秒939を記録したが、そのタイムは、昨年予選3番手に付けた自身のタイムを上回るものだった。
さらに2日目にはフェッテル+フェラーリは、去年ロズベルグ+メルセデスが記録した1分24秒681を大幅に上回る1分22秒810という驚異的なラップタイムを刻んでみせた。
3日目には、フォースインディアのニコ・フルケンベルグが、1分23秒110を記録して、ピレリが投入したウルトラソフトコンパウンドのグリップレベルの高さを証明した。
スペインGPの時期に比べれば、2月のバルセロナは間違いなく気温が低く、さらにラップタイムは上昇する可能性がある。
一方で、マシンが連続して走行を続けていることから、タイヤラバーが路面に擦りつけられ、コース全体のグリップは高くなっていることと、低い気温はパワーユニットにとって有利という条件もあるが、2016年型マシンが、甲高いエキゾーストノートも含めて、魅力を増す方向になったことは間違いなさそうである。
[STINGER]山口正己