ウィリアムズ最終日も安定!!【バーレーンF1合同テスト2-最終日トピックス】
バーレーン・インターナショナル・サーキットでのF1合同テスト終わった。これで、シーズン前の3回(ヘレス1回+バーレーン2回)の各4日ずつ12日間のテストがすべて終了した。
最終日は、タイムもそれなりに出揃ったが、レースは1周では行なわれない。そもそもチームごとに想定しているプログラムも異なることから、ここでも周回数をメインに状況を見たい。
走り込みができて初めてセッティングが進み、潜在的ポテンシャルを引き出すことができる。特に、大きく規則が変わった今年は、それがさらに重要になる。
1. ボッタス+ウィリアムズ 108周 1:33.987(2)
2. 小林可夢偉+ケータハム 106周 1:38.391(11)
3. スーティル+ザウバー 91周 1:36.467(6)
4. グティエレス+ザウバー 86周 1:37.303(8)
5. フェッテル+レッドブル 77周 1:37.468(9)
6. アロンソ+フェラーリ 74周 1:34.280(3)
6. フルケンベルグ+Fインディア 74周 1:35.577(4)
6. ヴェルニュ+トロロッソ 74周 1:35.701(5)
9. ハミルトン+メルセデス 69周 1:33.278(1)
10.チルトン+マルシア 61周 1:36.835(7)
11.グロジャン+ロータス 32周 1:39.302(12)
12.バトン+マクラーレン 22周 1:38.111(10)
*タイムの右カッコ内は、タイムの順位
※参考タイム:
1:33.283(バーレーン・テスト1でロズベルグが記録した最速タイム)
1:32.330(2013年バーレーンGP予選でロズベルグが記録した最速タイム)
1:36.961(2013年バーレーンGP決勝でフェッテルが記録したファステスト・ラップ)
◆ウィリアムズ
最多ラップは、またしてもウィリアムズだった。最終日を担当してたバルテリ・ボッタスは、今日も100周を越えた。タイム的にも、ハミルトン+メルセデスに次ぐ2番手を記録している。
◆ケータハム
ウィリアムズに次ぐマイレージを稼いだのは、またしてもケータハムだった。小林可夢偉がステアリングを握って走り込みを行なった。
タイム的には1分38秒台と下から2番目に低迷しているが、可夢偉によると「アタックはしていない」ことから、比較はできない。
また、レースを走りきる、ということからすると、例えばバーレーンGPは57周で行なわれるが、今日の周回数を単純にピックアップする限り、8番手のハミルトン+メルセデス以下は、完走できないことになり、ケータハムは、この状況で開幕戦を迎えれば、入賞圏内にある、ということが言える。
小林可夢偉は、開発が進んでいることを喜び、「最終日の出来は非常によかった。開幕戦までの間、シミュレーターで煮詰めを行なう」と、前向きにコメントした。
◆ザウバー
二人のドライバーを走らせた。グティエレスが86周とスーティルが91周、二人の周回数を合計すると177周とブッチギリ。同じフェラーリ・エンジンを積むご本家のフェラーリが若干足踏み状態の最終日だったことを考えると、メルセデス・エンジン搭載のフォース・インディア、ウィリアムズとともに、上位を脅かす存在になるかもしれない。
◆マクラーレン
ジェンソン・バトンの出番にトラブルが集中しているように見える。最終日も、バトンは22周しか走れなかった。ポテンシャルはありそうだが、その調教には、時間がかかりそうだ。
◆フェラーリ
流れとしては、悪くない。サイドポンツーンの空気取り入れ口が小さいが、これは、高性能な冷却システムを使っているため、という観方の反対側に、冷却の必要性から、メルセデスに比べて出力が低いためかもしれない、という憶測が飛んでいる。
◆マルーシア
タイム比較に意味はない、といいつつ、下位チームが好タイムを記録した場合は、話が違う。注目は、チルトン+マルシア。それなりの走行距離ながら、1分36秒台は、新興チームとしては、驚きの範囲に入れていい。
[STINGER]山口正己
Photos by
Caterham F1 Team / LAT Photographic(小林可夢偉)
Sauber Motorsport AG / Daniel Reinhard(C33)
Marussia F1 Team(チルトン)