混沌の上位陣–バルセロナF1合同テスト6日目
カタルーニャ・サーキットのF1合同テストは6日目を終え、20度近い温暖なバルセロナは、青空に見下ろされてシーズンに向けて着々と準備が進んでいる。
6日目は、トップ3が1分23秒台を記録したが、終盤間際まで最速だったメルセデスの午後の部担当のルイス・ハミルトンのタイムをボッタス+ウィリアムズが更新した。
しかし、トップタイムのボッタス+ウィリアムズと3番手のマグヌッセン+ルノーはスーパーソフトでアタックし、2番手のハミルトン+メルセデスはソフトタイヤで記録したもの。やはりメルセデスは、別格か。
ただし、トラブルフリーでプログラムを進めることで、毎日3レース分の走行距離を稼いでいるメルセデスは、午前と午後を二人のドライバーに振り分けるシステムでテストを進めているが、この日の午前中を担当したニコ・ロズベルグが、朝9時からのスケジュール開始から1時間以上もコースに出なかった。
しかし、この日のテーマをロングランに設定して走り始めたロズベルグ+メルセデスは、結局は午前中だけで91周を走り、1分26秒台を記録した。
この1分26秒台は、テストの経過を見る中で、メルセデスが安定して記録しているものであり、同じコースを使って行なわれるスペインGPのメルセデスのレースペースとみてよさそうだ。
ちなみに、昨年のスペインGPの決勝レースの最速タイムは、ハミルトン+メルセデスが記録した1分28秒270であり、今年のペースは2秒ほど速くなることが予測できる。
また、昨年、ロズベルグ+メルセデスが予選で1分24秒681でポールポジョンを奪っているが、こちらは、2秒以上短縮され、1分22秒台のトップ争いになりそうだ。
好調を持続するフェラーリは、セバスチャン・フェッテルにステアリングが託されて4番手。151周を順調にこなした。
また、周回数では、連続して上位のマイレージを稼いでいるサインツ+トロロッソが166周を走破し、今回のテストで初めてメルセデスの1日の周回数を上回った。
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