フェラーリの速さはホンモノ?!–バルセロナF1合同テスト8日目(最終日)
新たな”セフティ・ギヤ”も試しながら、安定して速いフェラーリ。
またまたフェラーリが来た!! 最終日のテストを担当したセバスチャン・フェッテルは、トップタイムの1分22秒台をはじき出しただけでなく、142周という最多ラップも記録した。
この日フェラーリは、ミディアムを手始めに、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの4種類のタイヤをすべて試し(ベストタイムはソフトタイヤで記録)、来年から導入予定のドライバーの頭部保護装置”HALO”もトライ。多忙な1日を余裕でこなした。要するに、今年のフェラーリは安定して速い、と言ってよさそうだ。
ただし、8日間のテストでトップタイムを記録したのが1日だけ、というメルセデスがいまだに不気味ではある。二人のドライバーを午前中と午後に振り分け、たっぷりと距離は稼いでいるが、最速タイムは、1分23秒台止まりで、フェラーリがフェッテルとライコネンともに記録している1分22秒台に入っていない。
開幕戦が始まってみたら、”やっぱり”という結果になる可能性は否定できないが、間違いないのは、ここまでの段階での【2016最速マシン】は、赤いフェラーリSF16-Hである、ということである。
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI