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F1ドライバー 小林可夢偉 2010年 初春トーク 9/9

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 Photo by
Mamoru Atsuta


◆目の前のことを、ひとつひとつクリアして
[STG] 
ここまで、23歳という年齢で・・・・
可夢偉 正直、F1に来られるなんて、なかなか思ってなかったですね。自分のチャンスを、先を見ずに一つ一つ登っていくっていったらヘンなんですけど。

[STG] 
目の前のものをクリアしていくと?
可夢偉 そうです。

[STG]
その結果、ここにいる。
可夢偉 そうなんですよ。ぶっちゃけ早かったですよね。シーズン始まると、すごい早いんですよ、一年って。レース一個目始まって、気が付いたら、あと三つやひとつやって。
有松マネージャー F1って政治的な背景があるから、翌年どうしようかって考えるんで。ですから、レースをやってる側が”楽しめる”のは最初の三つぐらいなんですね。真剣に、技術とドライバーのことで楽しめるのは──。あとは、そこで見えてくるんで、来年どうしようか、と。

[STG] その話に関連して言うと、レースはほかのスポーツと決定的な違いがある。サッカーや野球は始まった瞬間はそれほど面白くなくて、ゲームが進んでいくうちに面白くなっていくけれど、レースはスタートの瞬間が一番面白い。もちろん、後で面白くなることもあるけど、そういう意味でレースはかなり特異なスポーツだと思うわけです。

だからシーズンもそれと同じで、シーズン前のいまの時期が一番面白いと思います。いろんなことを勝手に想像できるし。レースが終わるごとにだんだん現実が見えてきて、有松さんが言っているような状況につながる。でも、いまはまだわからないので、勝手な想像ができる。

◆いい「開発ドライバー」がほしい!
[STG] 
誰になるかは別として、やっぱりチームメイトは速かったり強いほうがいいですか?

可夢偉 いや、クルマをしっかり作れる人! 速くてもクルマ作れないと大変ですから。チームとして俺が速いんやっていうのはわかるけど、クルマも作れないのに速いんやっていうのは、チームとしてはメチャメチャめんどくさいんです。ぼくらのクルマの速さを(つくり)出すレベルがあるから。

軽トラでフェラーリと走れ(競争しろ)って言われても無理な話で──。チーム・スポーツだし、一緒に闘ってるって思えるような、経験のある開発ドライバーがいいですね。

[STG] 
ここ20年で一番「日本色」が薄いシーズンになると思いますが、そういうことを意識しますか?
可夢偉 もちろん、日本人としては意識してます。この時期に生まれたっていうのは、いい意味ではチャンスかもしれませんが、逆にバブルの頃なら、もっと早く(F1に)乗れていたかもしれない。だから見方はむずかしいですよ。ぼくがもっとカネを持ってたら、違うチームに行ってたかもしれないし。

[STG] 世の中ってバランス取れますからね。いいことがあれば次に悪いことが起きて、またいいこと、という繰り返し。
可夢偉 それ典型的じゃないですか。去年は、びっくりしましたよ、ホンマに。いいのか悪いのかわかってなかったし。

[STG] GP2ダメで、やっとF1レースに出られたらトヨタが撤退して、と思ったらザウバーが決まった、と。
可夢偉 ひどいですよホントに。ここ一年のショックは。

[STG] でも今年は上向きで迎えられたわけですから。
可夢偉 まぁ、寿命が5年か10年くらい縮みましたよ。辛いですよ。

◆F1ドライバーだけにできる、目尻のシワ……
有松マネージャー そうはいっても、(可夢偉は)まだ”F1ジワ”ができてないですから。レース屋さん、とくにF1ドライバーは目尻にそのシワが入る。普通の人は40歳ぐらいにならないと出ないんだけど。

可夢偉 そうなんですか?
有松マネージャー “精神のシワ”ですね。一貴には、もうできてる。

可夢偉 そうなんですか? 何で?
有松マネージャー たぶん、脳の使い方と思うよ。レギュラー・ドライバーになって最初のシーズンオフを経験してないから、可夢偉にはできてない。(ドライバーは)1年目から2年目になる時に、ものすごいプレッシャーがかかる。1年目の成績に対して、プラスになるかとかマイナスになるかとか、体制も変わってくるし、チーム変わったりとか。

デビューしたチームから2年目が同じチームだったっていうのは、一貴が2人目。その前のひとりは、お父さんの中嶋悟だった。あと(のドライバー)は、いろいろな問題でチームが変わってる。見ている限り、そこでみんな精神的にものすごいプレッシャーがかかる

可夢偉 なるほどね。
有松マネージャー だから、F1ドライバーでなくなるっていう可能性が出てきたときに、ドライバーは精神的に歳をとるんですよ。

[STG] それなら、可夢偉選手も半年くらい年とったかも(笑)。
有松マネージャー 似たような経験してるから(笑)。

[STG]
でもF1ドライバーって、いい意味で歳をとりますね。年輪を重ねているというのか。
有松マネージャー たぶん、(自分が)F1ドライバーでなくなるかもしれないというプレッシャーが、一番大きいプレッシャーなんだと思う。

[STG] 可夢偉選手も、これからいい経験ができるということで──。でも、やってる人が大変なほど、見てる側は楽しいって知ってますか?(笑)
可夢偉 知ってます!

[STG] 活躍を楽しみにしています!

(Intervew:Masmi Yamaguchi [STINGER])


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