ハミーに訊く【F1が楽しくなるタイヤ講座】”ムジェロのキモ 2/2
◆4戦終わっても、タイヤは、まだブラックボックスの中。
STG:ところで、今シーズンでは、バーレーンが初めての高温でのレースになりましたが、タイヤの傾向は読めたのではないでしょうか?
浜島:去年と今年の違いは、まだよく分かりませんが、4戦を経験して、少なくとも今年のタイヤがデリケートであることがわかりました。気温や路面コンディションで性能が変わる。どこにドンピシャの状況があるか、というレースの条件は、未だにブラックボックスの中ですね(笑)。
STG:ブリヂストン時代なら、状況としてタイヤがどうであるかが100%見えていた。
浜島:ははは、100%は無理ですが、大方。
STG:それに比べてピレリは、グリップの落ち幅などが読みにくい?
浜島:適応範囲を見越すことが必要ですね。
STG:去年までフェラーリには浜島さんの立場のポジションがなかったわけですから、重宝がられていますか?
浜島:かどうかはわかりませんが(笑)、いろいろ訊いてくるので。
STG:いろいろある角度からの観方がなかった、というような?
浜島:まぁ(笑)。
STG:特に興味深く訊いてくるのは、エンジニアですか、ドライバーですか?
浜島:ドライバーも訊いてきますが、特にエンジニアですね。
STG:テストの動きに注目したいですが、4戦終えてテストの結果が出たとしても、まだわからない?
浜島:ですね。
STG:わからないところが、面白さである、とピレリは言ってるわけですが(笑)、まだまだタイヤはブラックボックスの中、と?
浜島:ですね(笑)。
STG:テストの結果と、今後を楽しみにしています。
浜島:ありがとうございました。
[STINGER]山口正己