これぞF1!? ディフューザー問題のルノーの動き方
ルノーが3チームを”違法”と訴えていたディフューザー問題が、14日のFIA国際控訴裁判所判決で結審、無罪放免と決まった。
この裁定は、ほぼ予想されたとおりだったが、ブロウン、トヨタ、ウィリアムズの3チームは、これでいざこざから開放され、レースに集中できることになった。だが、一方の注目は、訴えていたルノーの動きだ。
ルノーは、この件が係争中にも、問題のディフューザーの開発を進め、なんともタイミングよく、結審した週末に始まる中国GPから問題のディフューザーをマシンに投入する模様だ。
さらにルノーは、バーレーンからKERSを外すのではないか、とも見られており、コース上以外で、うまい立ち回りを見せているとの噂が飛んでいる。
日本のトヨタは、資金もあり、技術もあり、すでに7年間のノウハウもある。足りないのは政治力(?)とも言われるが、今回の件でルノーがみせたまさに狩猟民族を地でいく変幻自在の動きができるかどうか。表彰台の常連の呼び声高いトヨタの次のステップは、その辺りか。
【STINGER / Yamaguchi Masami】