フォルクスワーゲン、F1に参戦?
フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門の代表で、元F1ドライバーのハンス・ヨアヒム・スタックは、F1に興味を持っていることを明らかにした。
しかし、興味があっても今年から参戦しているメルセデスのようにチームを作ると言うわけではなく、エンジン供給のみを考えている。
F1参入についてスタックは、「F1に興味がある。F1にもワールドエンジンが導入されれば、F1のためにエンジン開発を検討することになる」とコメント。
ワールドエンジンは、FIAの様々なモータースポーツで使用するエンジンを1つに規定するというもの。ただし、F1は2013年から1.5リッターV4ターボエンジンにKERSを搭載する案が有力となっている。
※KERS
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。搭載することで、スタートやストレートなどの強い味方になる。ただ
し、KERSそのものが約35kgもあるため、長身のドライバーのマシンに搭載すると、バランス調整用のバラスト(おもり)が理想的に配置できなくなって
しまうというデメリットもある。2009年はこのシステムを任意でマシンに取り付けることができ、今年もレギュレーション上は搭載が可能となっているが、
経費削減を掲げるF1にとってランニング・コストが掛かり過ぎるため、昨年の段階で全チームが2009年限りで廃止することに合意。今年は全チームが
KERSを使用していない。