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メルセデス「F1 W04」解説&スペック

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「F1 W04」解説
2009年に、ホンダからブロウンGPに生まれ変わったブラックリーのチームは、その翌年にそのままメルセデスGPとして活動を始めた。だが、そのことよりも、M.シューマッハの復帰が話題になった。

2013年のマシンは、2月4日に、合同テストを翌日に控えたヘレス・サーキットで発表を行なった。これ自体は、今までは変わりないが、今年の話題は、M.シューマッハが抜けて、L.ハミルトンが加わったことだった。マシンの変化は、その話題に対抗できるものはなかった。

メルセデスの地元であり、M.シューマッハの母国であるドイツのマスコミ関係者の”囁き”では、M.シューマッハからL.ハミルトンに変わることで、”1周につき0.5秒ずつ速くなる”はず、と言われた。そのデータは鵜呑みにできないにしても、確かにM.シューマッハは、予選でも決勝でも、チームメイトのN.ロズベルグより速かったレースは数えるほどしかなかった。

段差ノーズがなくなった他に、大きな変化を見いだせないマシンだが、細部では、ホイールメーカーがBBSからアドヴァンティに変わり、ギヤボックスを、チタン製からカーボン製に変更になったことを初め、全長が昨年のF1 W03の4800mmから5094mmに変更になるなどの変化を見せている。

メルセデスは、2013年を、”新エンジン規定で大きな変革を迎える2014年へのステップの年”と受け止め、そこに向けて、チーム全体が抜本的な改革を受けた。そのひとつが、L.ハミルトンの加入だが、長年、モータースポーツ部門の責任者を務めたノルベルト・ハウグが引っ込んで、トト・ウォルフ、ニキ・ラウダがチームの責任者に就任するなど、チーム自体の”変革”も話題を呼んでいる。

チームの前身であるブロウンGPは2009年、ホンダからチームを引き継いでいきなり、ジェンソン・バトンがワールドチャンピオンとなり、コンストラクターズ・タイトルも奪ってみせ、チーム代表のロス・ブロウンの手腕が評価された。だが翌年、メルセデスに名を変えて以来、その勢いは下降気味。今年は準備期間ではあっても、M.シューマッハとのコンビでフェラーリ帝国を築いたロス・ブロウンの手腕がいまでも一線級なのかどうかが問われている。

【STINGER / Text by 山口正己】


「F1 W04」スペック

昨年まで使用していたBBS製のホイールから、アドヴァンティ製のマグネシウム・ホイールを採用し、全長が昨年の「F1 W03」の4800mmから5094mmに。

■シャシー
型式:F1 W04
モノコック:カーボンファイバー&ハニカム・コンポジット構造
サスペンション:プッシュロッド式(前)/プルロッド式(後)
ダンパー:ペンスキー
ホイール:アドヴァンティ マグネシウム・ホイール
タイヤ:ピレリ P Zero
ブレーキ:ブレンボ
ブレーキディスク/パッド:カーボン/カーボン
ステアリング:カーボンファイバー
エレクトロニクス:FIA標準ECU&FIA公認エレクトロニック&電子システム
トランスミッション:セミオートマチック・シーケンシャル電子制御ギヤ・ボックス(カーボン製)
ギヤ:7速
クラッチ:カーボンプレート

■サイズ
全長:5094mm
全幅:1800mm
全高:950mm

■エンジン

型式:メルセデス・ベンツFO 108F
燃料搭載量:2.4リッター
気筒数:8
最大回転数:18000rpm
バンク角:90度
ピストンボワ:98mm
バルブ数:32
重量:95kg (FIA レギュレーション最低重量)

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