ホンダF1の責任者新井康久ホンダF1責任者に訊く-前編
F1GP恒例の”フライデー5″。5名のチーム関係者が登壇して、質疑応答が行なわれる。日本GPのげひとの一人、来年からマクラーレンにパワートレーンを供給するホンダF1の責任者、新井康久プロジェクトリーダーのコメントを抜粋してお届けする。
・・・・新井さんからはじめましょう。現時点のホンダ・プロジェクトの状況をどうですか?計画通りに進んでいますか?
新井:まず最初に、真ん中に座らせていただいてありがとうございます(笑)。
上海の後、ここに戻ってこられて嬉しいです。今の(プロジェクトの)進捗は、ほぼスケジュール通りです。2015年3月に私達のパートナー(マクラーレン)と一緒にグリッドから良いスタートが切れることを望んでいます。
・・・・今年中にマクラーレンのパワーユニットを載せて走りたいですか?
新井:みんながそのことを聞いてきますね。マクラーレンとホンダは一緒にデサインし、製造しています。残念ながら、実車でのテストは予定していません。もちろん、できるなら年内に走れることを望んでいます。
・・・・来シーズンより前としか言わないですよね?
新井:そうです。今シーズン末から来シーズンまでは時間的スパンがありますから(笑)。
・・・・競争相手のパワーユニットから何を学びましたか? 彼らのトラブルからの気付きは特にどこのエリアですか?
新井:私達が学べたことはとても少ないです。なぜなら、ほとんどデータを持っていないからです。トラック(の走行)データだけで、理解するのはとても困難です。
・・・・他の競争相手の失敗を見ています。どの領域に集中していますか?
(隣に座っていたマクラーレンのジョナサン・ニールが助け船を出すように)
ジョナサン・ニール(以下、ニール):新井さんにどのエリアにフォーカスしているかを話してもらうのはとても難しいことですよ。
私がパートナー(の新井さん)に代わってお話します。ホンダとマクラーレンは短い期間でとても多くの作業を一緒に行っています。(メルセデスの)アンディや(ルノーの)レミも答えられないし、まだV6エンジンで走り始めていない今の時点でどのように感じているかを尋ねても、新井さんはなにも答えられないと思います。
※以下、質疑応答に続く。
【翻訳:Masataka Hoshi】