最年長ドライバー、アロンソの深慮遠謀!?
サウジアラビアGPで、ハミルトン+メルセデスとの超常バトルを披露してレースを盛り上げたフェルナンド・アロンソ。
思い出すのは、この二人がマクラーレンでコンビを組んでいた2007年だ。この年、二人が予選で1-2だったのは17戦の中で、富士スピードウェイの日本GPを含む5戦。レースの1-2フィニッシュは、第2戦マレーシア、第5戦モナコ、第7戦インディアナポリス、第13戦イタリアで、ポールポジションは、アロンソの2回に対してハミルトンが6回だったが、優勝はともに4回でならんでいた。
一方、この二人、現役F1ドライバーの最年長の1-2。今年の7月で42歳を迎える最年長のアロンソ、2番手が1月7日に38歳の誕生日だったハミルトンというのも面白いが、サウジアラビアGPのゴール後のチームのスタッフとハグしたアロンソの笑顔は、
この歳になってもF1を心から楽しんでいることを現して清々しかった。
さらに深読みすると、アストンマーチンのチームメイトであるランス・ストロールのサポート役として、父親のローレンス・ストロールの“計画”を請け負ったアロンソが、それをF1最後の仕事として楽しみながら遂行していることを思わせた。
そして迎えたオーストラリアGP。アロンソが望むとおり、天気予報はドライコンディションを報じている。
「ドライレースがいいけれど、あらゆるコンディションに備える必要があると思う。特にレースに向けてのタイヤや、今日明らかに欠けていたロングランに関してやるべき仕事がいくつかあるけれど、今のところクルマはうまく動いていると思うので、明日見てみよう」
一方、チームメイトのランス ストロールは、FP1で10番手タイムをマークしたが、FP2で16位に甘んじた。それでもAMR23のパフォーマンスに満足している。
「とても楽しかった。ドライブに最適なトラックだよ。今朝は周回を重ねることができなかったけれど、他のドライバーと同じように、雨でソフトを履くチャンスがなかった。明日は雨の気配はないけれど、天気が急変するここではどうなるかわからない。それでもクルマのフィーリングがいいので、明日が楽しみです」
【STINGER】
Photo by ASTONMARTIN F1 TEAM