ロズベルグ逃げきり勝ち!!–F1GP第6戦モナコGP
2014F1GP第6戦、前半戦の天皇山といえる伝統のモナコGPの決勝レースが、地中海を臨むモナコ湾を囲むモナコ・モンテカルロの市街地コースで行なわれた。
優勝は、ポール・ポジションからスタートしたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ、2位にも同僚のルイス・ハミルトンが入り、メルセデスは開幕戦から6連勝、開幕戦以外の5戦を1-2フィニッシュして強さを見せつけた。
スターティング・グリッドは、メルセデス、レッドブル、フェラーリが2台ずつきれいに並んだが、このなかで2台とも順当にレースを進められたのはメルセデスだけだった。
昨年まで最強の名をほしいままにしていたレッドブルは、序盤にセバスチャン・フェッテルが回生システムのトラブルで遅れ始め、結局ピットでレースを終えた。フェラーリは、キミ・ライコネンがスタートダッシュを決めて4番手を手に入れたが、終盤周回遅れに接触して後退を余儀なくされた。
レースは、ガードレールに囲まれた狭くてリスキーなモナコらしく、アクシデントが多発し、セーフティ・カーが二度導入される混乱をみせた。
レース終盤、燃料を少なめに積んでいたロズベルグは、燃料セーブのためにペースダウンを強いられ、1秒後方からチャンスを伺っていたハミルトンとの攻防が注目された。しかし、ハミルトンは、ヘルメットのバイザーの隙間から入り込んだゴミが左目に入ってペースを落とし、終盤ペースを上げて忍び寄ってきたリカルド+レッドブルの攻撃から2位を護るのが精一杯だった。
また、小林可夢偉+ケータハムは、いうことを効かないケータハムのクルマに手を焼きながら13番手で完走した。
小林可夢偉が所属するケータハムのライバルであるマルーシアのジュール・ビアンキが9位に入り、チームに初ポイントをプレゼントした。
ロズベルグはこの勝利で、ポイントと122とし、前戦のスペインで逆転されたシリーズポイントを再びひっくり返して、ハミルトンに4点差のポインとリーダーに返り咲いた。ランキング3番手のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は61ポイントと、大きく水が開いている。
2014年第6戦は、メルセデスの二人の間に、先陣争いの火蓋が切って落とされたレースとして、記憶されることになりそうだ。
◆2014F1GP第6戦モナコGPトップ10
1. ロズベルグ+メルセデス
2. ハミルトン+メルセデス
3. リカルド+レッドブル
4. アロンソ+フェラーリ
5. フルケンベルグ+フォースインディア
6. バトン+マクラーレン
7. マッサ+ウィリアムズ
8. グロジャン+ロータス
9. ビアンキ+マルーシア
10. マグヌッセン+マクラーレン
11. エリクソン+ケータハム
12. ライコネン+フェラーリ
13. 小林可夢偉+ケータハム
Photo by Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A / Andrew Hone