リカルド+レッドブル初勝利!!–F1GP第7戦カナダGP

念願の表彰台の真ん中に立ったリカルド。
「初優勝おめでとう!!」。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、ダニエル・リカルドに向かって無線で叫んだ。カナダGPは、終盤に大きなどんでん返しが待っていた。
フロントローからスタートした2台のメルセデスに異変が起きたのは、70周レースの半分、約1時間が経過しようとしていたときだった。ハミルトン+メルセデスがヘアピンをオーバーラン。回生ブレーキシステムのトラブルか、そのままペースが戻らず、ピットでレースを終えることになった。
さらに、トップを走るロズベルグ+メルセデスも同じような回生システムの電気系統のトラブルを抱えていた。ペースを大きく落としたロズベルグは、次のタイヤ交換のタイミングで、トップから陥落。これで首位に立ったのはマッサ+ウィリアムズ。メルセデスが今年初めてトップではない周回が進んだ。
マッサ+ウィリアムズは、大事を取ってタイヤを交換して一端順位を下げ、再びロズベルグ+メルセデスがトップに。しかし、最高速は伸びないロズベルグは、苦しい展開で残り10周を迎えた。
ロズベルグ+メルセデスの後に、ペレス+フォース・インディア 、リカルド+レッドブル、フェッテル+レッドブル、そしてフレッシュ・タイヤで追い上げるマッサ+ウィリアムズが一団となって連なる手に汗握る終盤を迎えた。
リカルド+レッドブルが残り5周で、ヘアピンコーナー入り口で小さなミスを犯したペレス+フォース・インディア を捉え、さらに、トップスピードが伸びないロズベルグ+メルセデスも攻略。初勝利を引き寄せた。
最終ラップに入った1コーナーで、フェッテル+レッドブルと3位を争っていたマッサ+ウィリアムズが、コーナー進入で急激に進路を変えたペレス+フォース・インディア の左リヤ・タイヤに接触、右フロント・サスペンションを千切られたマッサ+ウィリアムズがフェッテル+レッドブルの目の前をかすめて激しくクラッシュする危うい場面があったが、二人とも無事だった。
小林可夢偉+ケータハムは、終盤、リヤ・サスペンションが壊れてスピン、レースを終えた。
第8戦は、レッドブル・リンクと名を変えた2003年以来のオーストリアGP。6月22日に決勝レースが行なわれる。
◆2014F1GP第7戦カナダGPトップ10
1. リカルド+レッドブル
2. ロズベルグ+メルセデス
3. フェッテル+レッドブル
4. バトン+マクラーレン
5. フルケンベルグ+フォースインディア
6. アロンソ+フェラーリ
7. ボッタス+ウィリアムズ
8. ヴェルニュ+トロロッソ
9. マグヌッセン+マクラーレン
10.ライコネン+フェラーリ
Photo by INFINITI Red Bull RACING / Getty Images




