ケータハム・F1・チーム【オーストリアGP プレビュー】
◆小林可夢偉
「レッドブル・リンクは僕にとって完全に初めて走るサーキットです。オンボードのビデオをたくさん観ましたし、いいチャレンジですね。高速で、いくつかの部分はすごく速いし、へヴィ・ブレーキング・ゾーンもあるんで、いつもの通りに正しいセットアップをすることが重要です。それでも、実際に走ってみるまでは僕らにとってどうなのかをあれこれ考えたくないんで、まずは実際に走ってから考えてみます」。
「正直、良い週末からは得ることがたくさんあります。カナダではまたツキがなくて、マシンは2台とも信頼性の問題でリタイヤしましたし、今年、僕らはずっとそういうことに集中してて、ルノーはシーズン序盤から大きく改善しました。たとえカナダGPの序盤のペースがシミュレーション上で示してたみたいな本来あるべきペースじゃなかったにしても、フィニッシュしてればリタイアした時点よりももっと前の集団に接近できてるハズなんで、今週末はフィニッシュ・ラインを通過することが重要です。僕らにはレースをフィニッシュすることが重要なんで、ここぞって言うときにいるべき場所にいればそれも可能です。それが今週末のゴールの一つですね」。
◆マーカス・エリクソン

「これまでにオーストリアではレースしたことがないから、サーキットの歴史をよく知ってるにしても、僕にとってまったく新しいトラックに行くのはすごく興味深いよ。(自分にとっては)ちょっとモナコみたいだね。ここでもロニー・ピーターソン(エリクソンと同じスウェーデン出身のF1ドライバー。モナコGPを勝った経験があり、エリクソンにとってのヒーロー。エリクソンはモナコでピーターソンのヘルメットのデザインをオマージュしたヘルメットを使用した)は勝ってるし、今回も彼の足跡をたどることになるよ。モナコでは彼の娘のニーナに会ったんだけど、僕にはそれ以上の意味があったね。正直、待ちきれないよ!」
「カナダでは数ラップしか走れなかったから、またマシンに乗れるのもいいことだよ。そのときまで僕らは難しい週末を過ごしてたし、早い段階でのリタイアは余計にね辛いけど、レースのあとにクルーのみんなとファクトリーに直行して、みんな次のレースに備えて作業を再開してくれたよ」。
「オーストリアは高速トラックみたいだね。比較的シンプルに見えるけど、どのレースとも同じように、週末すべてで正しいバランスにすることは本当にチャレンジングだし、特にターン3ですぐにダウンヒルになってて、ターン4を抜けると高速の左コーナーの5と6に入っていく。ラップ全体のためにもそこはリズムよく抜ける必要があるし、週末通してリズムに乗ってしっかりプッシュしていきたいね。ポジティブな状態でオーストリアを離れられたらいいんだけどね。チームはここまでずっと努力してきてくれてるし、(その努力に見合う何かが)僕らには必要だと思う」。
【翻訳:STINGER】
顔写真提供:CATERHAM F1 TEAM / LAT Photographic




