ケータハム・F1・チーム【中国GP プレビュー】
◆小林可夢偉
「シーズン序盤のフライアウェイ(ヨーロッパ以外のラウンド)4戦の最後になる上海はいつも応援してもらえるし、いい意味ですごくテクニカルでチャレンジングなトラックです。僕が最後にここの予選に出た2012年は4位で、それは僕のキャリアにとっても、あの時点でチーム(ザウバー)にとっても最高位でした。ルイス(・ハミルトン)は問題があったんで僕は3番手でスタートしたんですけど、そしたらスタートでクルマに問題が出ちゃってかなりポジションを落としたんですよ。今年はそんないい位置からスタートできないことはわかってますけど、それでも2014年もいいレースができるのはいいことで、チームはそれをサポートするために一生懸命働いてくれてます」。
「セットアップで一番の焦点は、シーズン最長クラスのストレートで、低ドラッグ(空気抵抗)仕様にしたい反面、高速コーナーでのダウンフォースのバランスをどうするかってことです。マレーシアで僕らのストレートでの速さはよかったんで僕らのやり方でやっていくべきで、トラックのその手の部分で僕らのアドバンテージを最大限に活かせるようにルノーと一緒にエネルギーのマネジメントに取り掛かってます。それから、風の強さと風向きがハンドリングに大きく影響するサーキットなんで、それも3回のフリー走行で取り掛からないといけないところです」。
「いい位置でヨーロッパに戻りたいんで、みんなそれをサポートするために全力で取り組んでくれてます。みんながスペインで大幅なアップデートを持ち込む前に、中国でもいくつか新しいパーツが届くんですけど、僕たちの強さを活かす必要があります。バーレーンのレースでは直近のライバル(マルーシア)に対して、期待はずれの結果になった最終スティントの直前まではレースのほとんどでいい位置につけてましたし、僕らには純粋なぺースで少しアドバンテージがあるんです。僕らがいたい位置に戻るために、日曜日にそのパフォーマンスを活かす必要があって、それをどのレースでもやって(さらに改善して)いかないといけないです」。
◆マーカス・エリクソン
「中国も僕にとって初めてのトラックで、バーレーンでもやったように今回も有意義な金曜日と土曜日を過ごせれば、それが間違いなく役に立ってくれるよ。毎レースでレース・ウイークエンドをどう過ごしていくべきかを着実に学んでるし、カナダ、中国はヨーロッパ(・ラウンド)に入る前にあるレースの中でまだ走ったことがないサーキットだから、フリー走行1とフリー走行2で可能な限り走行距離を伸ばすことがもっと重要になるし、そうすればセッティングを最適にする作業にちゃんと取り組めるよ。僕が取り組まないといけないのはタイヤのマネジメントで、特にロングランでだね。F1のタイヤをマネジメントはルーキーにとって取り組まないといけないキーポイントの一つだし、その部分のパフォーマンスを改善できれば、レースを走りきる上で(走りを)さらに強力にしてくれるよ」。
「今回が初めての中国になるけど、2008年と2009年に(マカオGPで)マカオに行ったことがあるから、以前に中国でレースをしたことがあるってことになるね。2009年はポールから4位になったから、中国でのレースにはいい思い出があるし、僕のトレーナーのアレックスが、僕のF1のトレーナーになる前にFMX(フリースタイルモトクロス)ライダーとしてそこに住んでたから、今年はオーストラリアとマレーシアのあいだもマカオで過ごしたんだ。アメージングな国だし、そこを走れるのはF1ドライバーの特権だね。上手くいけば、またマレーシアみたいなパフォーマンスを発揮してフライアウェイをポジティブに締めくくれるかもしれないね」。
顔写真提供:CATERHAM F1 TEAM / LAT Photographic