F1合同テスト、残り1時間で壮絶なタイム合戦へ!!—-角田裕毅本物!!
バーレーンのザヒール・サーキットでのシーズン開幕直前テストが最終日を迎え、午前中のセッション終了まで35分。壮絶なバトルが展開している。
3日間の予定のF1合同テストは、まったりと長閑に進んで最終日。最速は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルタッペン。唯一の1分29秒台だった。
しかし、最終日の残り1時間半の頃からグランプリモードに突入。タイムアタックの様相を呈していた。
フェルタッペン+レッドブル・ホンダの1分29秒台はこの段階では速いとはいえ、去年のバーレーンGPの予選最速はハミルトン+メルセデスの1分27秒台。まだまだ進化の余地があったのだ。
この時点の2番手はペレス+レッドブル・ホンダ。つまり、レッドブル・ホンダが1-2だったのだが、3日目の4時間×2の残り1時間35分の時点で、セクター1を区間最速て通過して、2番手に食い込んだのが、午前中最速だったリカルド+マクラーレンだった。
この時点でボッタスとハミルトンが13-14番手だったメルセデスは、まだまだ爪を隠しているのか、それともと思われる中で、残り1時間17分の気温が下がるのを待っていたようにフェルナンド・アロンソが4番手を記録。彼の存在で勢力を伸ばしてきそうなアルピーヌが、どこまで追い上げるのかが改めて注目された。
唯一の1分29秒台のフェルタッペン+レッドブル・ホンダを別格とし、8番手のピエール・ガスリー+アルファタウリ・ホンダまでが1分30秒台に密集していた。61周して18人中17番手から、残り1時間20分で9番手の“定位置”にアップした角田裕毅が、残り1時間5分でソフトタイヤを履いてセクター1全体ベストで2位。一端はライコネン+アルファロメオに先を越されたが、さらに次の周に1分29秒に入れて2番手を取り戻した。
ここでフェルタッペン+レッドブル・ホンダは3番手に降下したが、残り50分でトップに返り咲く。しかし、ライコネン+アルファロメオがミディアム、角田裕毅がソフとだったが、フェルタッペンのタイヤはハードだった!! 恐るべしレッドブルRB16Bとホンダパワーユニットのポテンシャル!!
残り40分、角田裕毅はさらに縮めて、セクター1と2で全体ベストを並べ、ついにトップに名を連ねた。
残り40分で何が起きるのか。続きは、追って。
【STINGER 山口正己】
photo by Honda