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F1開幕戦トピックス–波瀾の幕開けから壮絶なラスト5周へ!!

勝ったのはハミルトン+メルセデスだったが、レースの中身を濃くしたのはフェルタッペン+レッドブル・ホンダだった。

2021年F1GP開幕戦は、面白さ山盛りのレースだった。

壮絶なラスト5周、フェルタッペン+レッドブル・ホンダがトラブルの懸念がなければ、ということもあったが、闘った2位は別格の価値があるものだった。今年のF1GPが面白いシーズンになることがはっきりした。

まずスタートで、後方のマゼピン+ハースがスピンしてバーチャルセーフティカーが出されてフォーメーションラップがやり直し。さらに再スタートでペレス+レッドブル・ホンダがコース上に立ち往生、もう一度スタートがやり直しになった。

三度目の正直でフェルタッペン+レッドブル・ホンダがトップに立ち、ハミルトン+メルセデスを引き連れてレースが進み、ハミルトン+メルセデスがフェルタッペン+レッドブル・ホンダより早くタイヤを交換して、終盤を面白くする準備が完了した。

ハミルトン+メルセデスが最後のタイヤ交換はフェルタッペン+レッドブル・ホンダより10周早かったことで、同じミディアムタイヤながらよりフレッシュなタイヤのフェルタッペン+レッドブル・ホンダが、終盤に猛烈な追い上げを展開。ピットアウトした時に6秒ほどあった差をグイグイと縮め、56周レースの終盤にハミルトン+メルセデスに追いつき、猛攻撃をしかけてパス。しかし、ハミルトン+メルセデスも負けずに応戦して抜き返す超常バトルが勃発、ゴールまで真剣勝負が繰り広げられた。

角田裕毅の活躍も終盤のハイライトだった。13グリッドからスタートした角田は、じわじわとポジションを上げて入賞圏内に食い込み、タイヤ交換などで再び13番手に後退したが、そこから追い越し祭りを展開した終盤にF1でもヤレルことを証明した。

予選の段階から、レッドブル・ホンダとメルセデスのがっぷり四つが見えていたが、想像よりはるかに両者の実力差はないことが見えた。中団のバトルも、予選タイムが僅差だったことがそのままレースで継続され、今年のF1GPがバトル&オーバーテイクの連発になることを証明する内容だった。

メルセデスとレッドブル・ホンダのトップ争いをもり立てたのは、マクラーレンだった。ランド・ノリスが中盤まで3番手を守ってチーム力があがったことを見せつけたが、新参のダニエル・リカルドも、チームに馴染れるに従ってポテンシャルを見せてくれそうだ。

昨年、史上最低のシーズンを送ったフェラーリの完全復調も見逃せない。シャルル・ルクレールが6位、カルロス・サインツが8位と2人がポイントを獲得して完全復帰に向けて力強いダッシュを決めた。

特筆すべきは、去年は最後尾チームだったウィリアムズのジョージ・ラッセル。予選ではQ2に進出。中団グループ入りを期待させたが、レースでも存在感を示した。

2021シーズンは始まったばかりだが、残り22戦も、面白さをキープして突き進むことを期待したくなる開幕戦だった。

[STINGER]山口正己
photo by Honda

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