フェラーリ、モナコではFダクトを使わない
システム導入前のフェラーリ(画像はバーレーンGPのもの)。
スクーデリア・フェラーリ・マールボロのステファノ・ドメニカリ代表は、今週末に行われるモナコGPで、いわゆるFダクトを使用しない予定であることを明らかにした。
ストレートで力を発揮するこのシステムは、ダウンフォースが必要なモナコの市街地コースでは、それほど効果が期待できないと考え、従来どおりのリヤウイングとエンジンカバーを使用する。
※Fダクト
ダクトから取り入れた空気をシャークフィンを通してリヤウィングへ流すシステム全般を指す通称。フェラーリは、このシステムを「リアウイングに風を吹きつけるシステム」と呼んでいる。搭載するとストレートでの威力を発揮する。リアウイングへ送る空気の量は、ドライバーがコックピット内で操作可能だが、構造や操作方法はチームによって異なる。マクラーレンが最初に取り入れたシステムで、ザウバー、フェラーリ、ウィリアムズ、メルセデスGPらが同様のシステムを投入済み。