FIA、2012年の規約変更点を発表
■2012年 F1テクニカル・レギュレーションの変更点
・技術指南のみに含まれていたすべてのエンジンへの標準ECUのセットアップ、コントロール・パラメーターは、今後はテクニカル・レギュレーションの関連部分に含まれる。
・排気ガスによる空力的アドバンテージを最小限にとどめるため、今後はエキゾースト・パイプは厳しく規制される。
・緊急時、マーシャル(コース係員)が操作するマシン内のスイッチをよりわかりやすくしなけらばならない。
・マシン側面の衝撃構造は今後、マシン上部からの衝撃テストを受けなければならない。
■2012年 F1スポーティング・レギュレーションの変更点
・マシンがすべての衝撃耐久テストに合格しない限り、オフシーズン中のテストに参加することができない。
・制限を設けなければ、レースが8時間も中断される可能性もあるため、今後、レースは最長でも4時間までに制限する。
・周回遅れのマシンは、セーフティ・カーがピットに戻るまで、セーフティ・カーを追い越して隊列の最後尾に着くことができる。これにより、先頭争いをするマシンの妨げになることはなく、クリーンなレース再開ができる。
・レースが中断された時点でピットレーンにいるいるマシンは、レースが中断されたときと同じ順位でグリッド上のマシンに合流することが認められる。
・ドライバーは、正当な理由がない限り、偵察ラップ(コースの下見をするための走行)やインラップ(コースからピットの戻る周)で、時間と燃料節約のためにシケインをカットするとったコースを離れることは認められない。
・ポジションを守るために走行ラインを外れた場合、元の走行ラインに戻ることは認められない。
・シーズン中のテストを、1度だけ3日間行うことができる。
・異議申し立てが認められないすべてのスチュワード(レースの審判的役割)の裁定は、レギュレーション内の複数の場所にではなく、1箇所にまとめて記載される。
・これまで、初日のフリー走行で使用できるタイヤは、3セットのみの使用が認められていたが、支給されたタイヤはすべて使用できることが認められた。