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FIA、 新しいタイヤとセーフティ・カーの規約を発表

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FIA世界モータースポーツ評議会

2011年3月8日

本日(3月8日)パリで世界モータースポーツ評議会が開かれ、以下の決定が下された。

■F1
バーレーン自動車協会と協議し、遅くとも5月1日までに2011年のバーレーンGPを開催するかどうかを決定することで合意した。

以下の協議規定が直ちに施行される。

特定の大会では、比較検討のために使用できるドライタイヤを1種類追加する。該当するレースの1週間前までに、どのタイヤが使用できるかをチームに通知する。タイヤはフリー走行の1回目と2回目に支給され、3回目が始まる前にタイヤメーカーに返却される。

全ドライバーにプライムタイヤを1セット多く支給されることもあり、その場合は該当するイベントの1週間前までにチームに通知される。追加のタイヤはフリー走行の1回目と2回目に使用することができる。プライムタイヤ1セットを1回目のフリー走行が終わった時点でタイヤメーカーに返却し、それ以外のプライムタイヤとオプションタイヤも3回目のフリー走行が始まるまでに返却される。

安全に隊列を整えるため、セーフティ・カー導入時の速度制限(通常の約40パーセント減)が1周ではなく2周のあいだ適用される。

レースが中断される場合を除き、セーフティ・カー導入時にはピットレーン出口のシグナルをグリーンのままとする。

セーフティ・カーがピットレーンを走行するよう指示されている場合を除き、各マシンはタイヤ交換以外の目的でピットに入ってはならない。

■ラリー
2012年のFIA世界ラリー選手権に関する日程の検討がおこなわれ、今月末までに正式発表される。世界モータースポーツ評議会のファックス投票を経て、最終的な日程が確定する。日程については、F1と重複する回数を減らすよう配慮された。

安全性を向上させるため、シートの最低重量が2012年1月1日から増加される、シートの素材は自由度が広がる。それによって、これまでより安価にカーボンファイバー製のシートを使用することができるようになる。

実際の平均体重に即し、2013年1月1日以降、搭乗者の想定体重が150kgから160kgに引き上げられる。

■クロスカントリー
クロスカントリー・ワールドカップを振興するため、T2のドライバーとチームにFIAカップを新しく創設する。2012年からは、T4にもドライバーとチームのFIAカップが設けられる。

安全上の見地から、2013年以降、T1クラスでは過給器付きガソリンエンジン車の参加が認められなくなる。

■GT
FIAが新たに定めた3月16日の期日までに、FIA-GT1世界選手権の正式なエントリー・リストが発表される。

旧型車の使用期限を延長するため、GT3についてはホモロゲションの有効期間を1シーズンとする。

■ツーリングカー
コスト削減のため、WRCとWTCCに出場する1.6リッター・ターボ車の規定を統一する。2011年5月1日より、FIAにエンジンを預けることが義務付けられる。

プロモーターからの要望により、6月5日に予定されていたFIA世界ツーリングカー選手権のマラケシュ・ラウンドは開催中止となった。これは現地の主催者が同意していた条件を満たせなかったことに伴う措置だ。

■サーキット委員会
サーキット・デザイン・グループは、F1サーキットについて、追い越しの可能性を高めるための検討をおこなう。

■ヒストリー・レース
以下の日程が決定された。

FIAヒストリックF1選手権
4月15-17日 ドイツ ホッケンハイム
5月13-15日 オーストリア レッドブル・リンク
6月3-5日 イタリア モンツァ
9月9-11日 ドイツ ニュルブルクリンク
10月7-9日 フランス リカール(ASNの認定待ち)
10月21-23日 ポルトガル アルガルヴェ

FIA フォーミュラ・ジュニア・ルラーニ・カップ
3月25-27日 イタリア モンツァ
4月16-17日 ドイツ ホッケンハイム
4月29日-5月1日 イギリス ドニントンパーク
5月28-29日 イタリア ムジェロ
6月24-26日 フランス ディジョン(ASNの認定待ち)
7月2-3日 イギリス ブランズハッチ
10月21-23日 ポルトガル アルガルヴェ

■オフロード
16歳以下のドライバーが2011年FIAジュニア・バギー・カップの国際レースに出場することを可能にするため、新しくFIAジュニアCカップ・オフロード・ライセンスを発行する。このライセンスは各国のモータースポーツ協会によって発行され、資格として少なくとも年間、自国の公認イベントに出場した経験と保護者の承認を必要とする。

■トラック・レース
安全性の見地から、FIAヨーロッパ・トラック・レース選手権では再生タイヤの使用が禁止される。

■カート
鈴鹿でおこなわれる2011年CIK-FIA世界カート選手権の開幕戦を、より活発なものとするため、アジア太平洋地域から、新たに20名の参加を認める。

参加者に全戦への出場を促すため、18才以下のCIK-FIA世界選手権およびCIK-FIAアカデミー・トロフィーのポイント・システムが変更される。各イベントの40位以内に入ってドライバーおよび18才以下のクラスで予選ヒートを15位以内で終えたドライバーにはポイントが与えられる。

ヒストリック・カートの体制および安全性を監視、監督するため、ASNはパレード、デモ走行、レースに関するガイドラインを設定する。変速機の有無やエンジンの排気量に応じた4つのカテゴリーを定め、パーツや参加者の最低年令についても規定を設ける。

■シングル・シーター
新設されるFIA F3インターナショナル・トロフィーへのエントリー受付は4月1日とする。総合1位のドライバーに加え、所属チームにも賞が与えられる。参加には、グレードBのライセンスが必要となる。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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