FIA、若手テストにレギュラー・ドライバー参加を許可
イギリスでの問題解決のため、ドライバーを若手テスト参加を許可(写真は問題が発生したイギリスGPのもの)。
FIA(国際自動車連盟)は、今週末のドイツGP後の7月17日(水)〜19日(金)にイギリス-シルバーストン・サーキットでおこなわれるヤングドライバーズ・テストの予定を変更し、本来は参加することができないレギュラー・ドライバーの参加を許可することを発表した。
今回、レギュラー・ドライバーの参加を許可した理由は、先週末におこなわれたイギリスGP決勝でタイヤがバーストした問題を解明するためで、今回のテストには、レギュラー・ドライバーはタイヤのテスト限定で参加が許されることになった。
テストはレギュラー・ドライバーの参加にともなって期間を1日増やし、20日(土)までの4日間おこなわれる。5月にピレリとテストをおこなったメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームを除く、全10チームがテストに参加する。
FIA会長のジャン・トッドは、今回の変更について次のように語った。
「われわれの優先事項はF1の安全を確実にすることで、シルバーストンの問題は、ドライバーを危険にさらすものだと考えている」。
「われわれは、イギリスGPで起こった問題を解決するため、チームがタイヤの開発作業をおこなううえでふさわしい(レギュラー・)ドライバーを起用できるよう、ヤングドライバーズ・テストのルールを変更することを決定した。実際に問題が明らかになったサーキットでテストをおこなうことは最適だと考えている」。
現行のレギュレーションでは、レギュらー・ドライバーがシーズン中にテストをおこなうことが禁じられているため、それを可能にするように、FIAは、世界モータースポーツ評議会がスポーティング・レギュレーションの第22条を早急に変更すると、全F1チームに連絡した。
また、ピレリがシーズン中にチームの満場一致の合意を受けなくてもタイヤの仕様を変更できるように、テクニカル・レギュレーションも変更さする予定だ。
Photo by Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A