FIA、ピットレーンの安全強化で規約変更へ
ドイツGPでの事故を受け、FIAは2014年から加わるレギュレーションの即時反映をWMSCに求める。
FIA(国際自動車連盟)は9日(火)、先週末のドイツGPでのアクシデントを受け、レース中、マーシャルとチームクルー以外がピットレーンに出入りすることを禁止することを発表した。今後、メディアがレース中にピットレーンに入ることは禁止され、ピットウォールのみにアクセスできる。
先週末のドイツGP決勝で、ピットに入ったインフィニティ・レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーは、右リヤ・タイヤが完全に装着されたいない状態でピットを離れたため、外れたタイヤがピットレーンにいたFIAのカメラマン、ポール・アレンの背中に当たり、肋骨2本と鎖骨を骨折する事故が起こったため、FIAはピットレーンへのアクセスを制限することを決定した。
今回の変更のためにFIAは、WMSC(世界モータースポーツ評議会)でスポーティング・レギュレーションにある次の2箇所の変更を求めると、各チームに通知した。
1)第23条11項
安全面の理由で、レースでピット作業をおこなうクルーはすべて、ヘッド・プロテクション(頭部保護具)を着用を義務付ける。
2)第30条12項
・ピットレーンの制限速度を、レースでは時速100km(メルボルン、モナコ、シンガポールは週末通して時速60kmに制限)から改定し、週末通して80kmに統一する(ただし、前述の3レースに関しては、週末通して時速60km制限から変更なし)。
この2つはすでに2014年のレギュレーションに加わることは決定しているが、FIAは安全のために、WMSCにこれを即時反映することを求めていく。
Photo by 2013 Getty Images
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