FIA、マクラーレンへのペナルティを保留
公聴会に単独で出向したウィットマーシュ代表も一安心。
FIAは、29日にパリの世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのいわゆる『ライゲート』に関する公聴会を行い、同チームへ執行猶予付きで3レース出場停止という処分を下した。
今後1年間、マクラーレンはFIAの厳しい監視下に置かれるものの、与えられた処分は、国際競技規約151c(モータースポーツ全体の利益に対して詐欺的、あるいは不正に当たる行為)に抵触しない限り、3レース停止処分を受けないという、最低限のペナルティとなった。
FIAのマックス・モズレー会長は、「彼らは十分反省している。個人的には、マクラーレンがリチャード・ライアンを解雇した時点でペナルティーを与える必要がないと考えていた」とコメント。
※ライゲート(偽証問題)
オーストラリアGPで、当時マクラーレンのチーム・マネージャーを務めていたデイブ・ライアンの指示によって、ルイス・ハミルトンが虚偽の証言をさせられ、そのことで、レースの審判であるスチュワードが、ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)に誤った裁定を下してしまう。最終的には正しい判断が下され、トゥルーリはもともと獲得するはずだった3位が与えられたが、マクラーレンの行動は、F1の評価を落としたとして、問題になっている。