FOTA、エントリーするも予算案受け入れず
FOTA(全チームからなる組織)は、2010年のチャンピオンシップにエントリーしたものの、FIAの予算案をそのまま受け入れるわけではないという考えを明らかに。
スクーデリア・フェラーリのステファノ・ドメニカリ代表は、「FOTAは2010年のチャンピオンシップにエントリーはしたが、我々が提案したように規約を変更しなければ、チャンピオンシップで戦うつもりはない」とコメント。
FOTAの提案する代替案は、以下の通り。
・向こう3年で参戦コストを大幅に削減すること。
・技術的競争や、正々堂々と戦えるシステムを作る。
・新規参入チームがエントリーしやすいよう助ける。
・レギュレーションの1本化。
また、上記に加え、シーズン中に使えるウイングの数を減らして、経費削減に当てるというアイデアも明らかになった。
※F1参戦チームの年間予算案(バジェット・キャップ)
FIAが2010年から導入しようとしている年間予算案は、基本的に4000万ポンド(59億円)を上限とするもの。予算がそれを上回っても問題はないが、限度内に予算を抑えると、現在は制限されている一部の制限が解除され、レースを
有利に戦えることとなる。このように、2つのレギュレーションがF1に存在することに反対しているスクーデリア・フェラーリ、BMWザウバー・F1・チーム、レッドブル・レーシング、パナソニック・トヨタ・レーシングは撤退する意思を見せていたものの、FOTA(全チームからなる組織)は、条件付で2010年のチャンピオンシップにエントリーした。