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どうなるバーレーンGP!?(1/2)

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2010年のスタート。今年はスタートが見られるのか。

◆GP2は中止になった
 3月13日に開幕戦の決勝レースを控えるバーレーンが、揺れている。バーレーンGPはどうなるのか。

現在、通信の遮断などはないものの、今週末に行なわれる予定だったGP2アジアのレースは、中止が決まった。GP2レース関係者の多くは、混乱の真っ只中のマナマにホテルを取っているが、サーキットにいた関係者に、「ホテルに戻らないように」というお達しが出たという。

バーレーンを混乱に陥れているデモは、現状は”アピール”の域に留まっているが、大きなイベントを攻撃すれば、世界的なニュースになる。反政府団体がそれを狙っているというのが、中止の最大の理由といわれる。ならば、F1は格好のターゲットになる。

◆F1チームの事情
F1開幕まで1カ月を切っているが、2カ月後なら、もしくは2週間後なら、決めようもある。にっちもさっちもいかない今日明日の問題でもなく、もしかすると解決するかもしれない、という予測も可能な、実に中途半端な期限である。

このタイミングで、明日からスペインのバルセロナで合同テストが始まる。その機を活かしてF1チームの代表が集まって、どうすべきか、チーム側の意向をまとめる手筈という。そこでチーム側の総意はまとまるはずだが、それはあくまでチーム側の意向であって、主催サイドの決定ではない。

問題は、開幕戦の1週間前に、同じバーレーンの合同テストが用意されているということだ。会場にバーレーンが選ばれた理由は二つある。

ひとつは、気温である。南欧の比較的温暖なスペインがテスト会場に選ばれているが、それはあくまで”比較的”であって、気温は20℃に達するかどうか。状況は、暖かいとはいっても冬である。そこで、気温の高い、30℃を越すコンディションの、開幕戦と同じ状況の中でテストをこなしておきたい。

◆ピレリ・タイヤの置かれた状況

もうひとつの事情は、ロジスティック(物流全般)のコストダウンだ。同じ会場なら、物資の移動と作業スペースの設営などのコストが半減できる。したがって、お隣のアブダビから、”よろしければテストに使ってください”という申し出があっても、この点でメリットがない。

それを考えると、今週のバルセロナテストを延期して、その分の距離を走ってデータを集める方がベターな策になる。

ただし、バルセロナ・テストを継続することで対応した場合、チームは高温下でのテストデータを集められないという状況に陥るが、これは全チームのイコール・コンディションだから”我慢”もできる。だが、ひとつだけ大きな問題が起きてくる。

今シーズンからブリヂストンに代わってタイヤを供給するピレリ・タイヤは、少なくとも合同テストを、30℃を越すグランプリ・コンディションの中で経験していない。チームは、高気温会場でのテストでデータを集積したいところだが、これは全チームがイコールと考えれば、解決の道はある。だがピレリにとって、これは手痛いハンデになる。

どうなるバーレーンGP!? (2/2)
につづく

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