どうなるバーレーンGP!?(2/2)
中東は、重要なプロモーション拠点だが。
(その2/1からつづく)
◆中東プロモーション
マクラーレンがバーレーン、フェラーリがアブダビに深くつながっている。現在のF1の中枢へのオイルダラーの影響は軽視できない。したがって、中東の意向を反映して、さまざまなプロモーションが用意されているはずで、これに対するデメリットも計算する必要がある。
そうした状況の中で、これまで、どんな状況があっても、「実践あるのみ」を貫いてたいF1のドン、バーニー・エクレストンが、「懸念事項である」ことを公にコメントしているのが気になるところだ。
また、すでに、中止するには手遅れ状態の状況もある。大きくて重い機材は、すでに船便で発送されてバーレーンに向かっていることだ。去年、ステファンGPとして参戦の可能性が残っていたトヨタの機材が、バーレーンに運び込まれていたことを思い出す。
もちろん、そうした、ピットの設備などの備品類は、ダブルで用意されているのだが、もしかすると時期的に、そのセカンドユニットも、第2戦のオーストラリア向けに、これまた船便が出てしまっている可能性もある。
チームの担当者たちに今のところ混乱は起きていないが、そうしたロジスティック担当者としては、「早く決めてくれ」というのが本音だろう。
◆開催日を移動する方法はありか?
ロジスティックの問題を含めて、最も安泰なのは、アブダビGPの前後にバーレーンGPを移動させることだ。だが、そうなると、前後のインドGPも後ろのブ
ラジルGPも2週間のインターバルであり、間に入ると、3週連続というタイトスケジュールになってしまう。その上、半年後に、状況が悪化して、アブダビに
まで混乱が広がらない保証もない。
現状は、担当者質と同じく、”早く決まってほしい”という希望だけが、外野に許されている。
[STINGER/山口正己]