ブリヂストンGP2シリーズ: 中嶋一貴への質問
シルバーストンはドライバーに人気の高いサーキットとして知られている。今週
末のレースに先立ち、ウィリアムズ・チームの中嶋一貴選手がシルバーストン・サーキットについて、F1にステップアップする前のGP2での体験、そして一
段階ソフトになった2009年のブリヂストンGP2用コンパウンドについて語る。
Q: シルバーストンのコースで好きな場所はどこですか?またこのコースでタイヤをいたわる秘訣は何ですか?
A: 間違いなく第1セクターの、特にターン2からターン4までです。とても速くて次から次へと多くのコーナーが現れるからです。F1カレンダーの中で一番エキ
サイティングなセクターの一つでしょう。シルバーストンではフロントタイヤに制約が多く、特に高速セクターではフロントタイヤをいたわることが必要だと思
います。フロントに頼り過ぎるとすぐにタイヤの磨耗が進みますので、おそらくそれが重要な要因になるでしょう。
Q: 2007年のGP2シリーズではシルバーストン戦で2回表彰台に立ち、素晴らしい週末になりました。貴方にとってGP2の最後の年のハイライトでしたか?
A: 僕にとってGP2で初めて表彰台に登ったレースでした。シーズン序盤のそれまでのレースではあまり調子が良くなかったので、僕にとってはその年のターニングポイントとなりました。
Q: 今年GP2でブリヂストンが一段階ソフトなコンパウンドを採用する戦略を採っています。これについてどう思いますか?良いことだと思いますか?
A: はい、良いことだと思います。僕がGP2に出ている頃、ブリヂストンはハードなコンパウンドを採用していました。1セットのタイヤでより長い距離を走るこ
とができたのです。実際に僕は非常に早いタイミングでピットストップを行うことが多かったのですが、ハードなコンパウンドを使っていたおかげで終盤になっ
ても好タイムを記録することができました。ソフトなコンパウンドでは、このような戦略を採ることは大きな課題になると思います。取らなければならないリス
クが大きくなるので、レースがいっそう面白くなると思います。
Q: このようなソフトなタイヤは、ドライバーがF1に向けていっそう技術を磨き、また準備を整えるために、どのように役立つか説明していただけますか?
A: ソフトなコンパウンドを使うことは、ドライバーがこれまで以上にタイヤに配慮しなければならないということです。GP2はトラクションコントロールがない
ため、特にリアタイヤへの配慮が必要です。ドライバーにとってタイヤを管理する方法を学ぶチャンスになっていると思います。彼らにとってよい経験になるの
です。