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ベルギーGP決勝トップ3会見–QUESTIONS FROM THE FLOOR

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ベルギーGPは、レース的には、スタートで2台のフェラーリが”同士討ち”して早々に沈む残念な展開で幕を開たが、盛りだくさんなドラマが用意されていた。

ゴール後の会見のやり取りからは、ハミルトンは、1回ピット作業が多かったことについて、さほど気にしている様子はなかった。安全策で3位をキープできたのでヨシとしたか。

一方”やることやって勝った”ロズベルグだが、タイトル争いではハミルトンを逆転できたわけではなく、もうひとつ喜べていない?

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—-ルイス、後方から追い上げての3位フィニッシュ、どんな気分ですか?

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ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):正直なところ、信じられないね。今朝起きた時には、多くのブリスターがあって、タイヤを使うことが難しいことを知っていたから。でも、レースで何が起こるかは予想できない。8歳の頃から、それぞれの日曜日は違うからね。これが、モータレースの素晴らしいところだよ。違ったやり方でのクルマのポジションも、スタートも大きな違いだった。前のレースでは何も起きなかったのに、今日は前方でハプニングがあった。今日は、本当に正しいアプローチをトライしたんだ。アグレッシブになり過ぎすに、イージーになりすぎないようにね。今日は、チームとして、トータルに良いバランスだった思うよ。僕が願っていたベスト・リザルトだね。

—-ダニエル、あなたはニコのペースについていっていましたが、ある時から、特にラスト・スティントでギャップが広がりました。何が起きたのですが? クルマに何か難しいことがありましたか?

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ダニエル・リカルド(以下、リカルド):いや、クルマはとても良かったよ。レッドフラッグ前、最初の数ラップだけは、あまりハッピーでなかったけどね。ターン1のインシデントで、いくつかのデブリがフロント・ウィングにあたって、レッドフラッグまでは、少しダメージを持っていたんだ。でも、レッドフラッグの間にウィングを変えてからは、クルマは良くなったよ。ニコは僕らよりも少しばかり良いペースをもっていたからね。バランスの点では僕らは僕らのできることをよくやったと思うよ。すべての観点でニコはコントロールしていたよ。僕たちはこれ以上は出来るとは思わないね。

—-ルイス、昨日は私たちにトップ10に食い込むことはできないと言っていました。セーフティ・カーとレッドフラッグが3位に上がることの助けになりましたか?
ハミルトン:間違いなく一部分はそうだね。でも、レッドフラッグの前に5位にポジションをあげていたか、インシデントの前には6位かその辺りだったと思うよ。もちろん、レースの中で前に上がるにはそれらのことが必要だったよ。前に言ったように、どのくらいタイヤが持つかわからなかったからね。僕が期待していたよりも、僕らの今日のパフォーマンスは力強かったよ。だから、僕らのペースであればトップ10フィニッシュは可能だったと思ってる。でも、3位っていうのは間違いなく、セーフティ・カーやバーチャル・セーフティ・カーに助けられたよ。

—-ルイス、レッドフラッグ時点で5位です。その時、勝利にチャレンジできると思っていましたか?
ハミルトン:それはないね。単純に僕はプッシュしてトライして、3位になったんだ。レースはとても長いし、タイヤもだ。フルケンベルグの後ろで少し時間がかかってしまったように、追い抜きもとても難しい。そして、僕とダニエル(・リカルド)の間は既に10秒くらい離れてたからね。例えば、もしタイヤが良かったら、プッシュして、ギャップを縮めることができて、実際にダニエルとファイトしただろうね。でも、そうではなかったんだ。僕はできるだけ長く走るようにマネージしなきゃならなかったし、(後方から)追い抜いていくレースだったから、僕は他の2人よりも多くピットストップをしなくちゃならなかった。

—-ニコ、このレースに勝つことは難しかった?

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ニコ・ロズベルグ(以下、ロズベルグ):一番タフなレースではなかったよ。もちろん、ルイスがいなかったからね。間違いない。レースではクルマは素晴らしかったよ。もちろん、全てが一緒になることがまだ必要だよ。スタートはクリティカルだったし、レッドフラッグや少し複雑で面倒なこともあったしね。でも、僕は前を向いて進むんだ。セカンド・スティントの最初、ダニエルはソフトタイヤだったから、彼から少しプレッシャーを受けたけど、最終的には全てを上手くコントロールできたね。

—-ルイス、今週末の3つのエンジン交換は、プレス、そして観客を混乱させました。今日はうまくやりましたね、おめでとう。でも、一方で、パワーユニットや装置の欠点でドライバーにペナルティが与えられるルールをあなたのチームはどう考えていると思いますか?
ハミルトン:まず最初に、僕はチームが僕になんて言って欲しいかなんて言えないよ。あなたが僕から聞いたことがすべてだよ。それはルールなんだ。僕たちは欠点を経験してる、それは、僕たちの成長の機会でもあるんだ。チームスポーツだからね。僕たちは勝つ時も負ける時も一緒だ。もし僕がミスをすればチームの罰になるし、チームがミスすれば僕らは一緒に罰を受ける。でも、今日、そしてこの週末は、ガレージの中のすばらしい人たちの最高のグルー
プが信じられないくらいハードに働いて、3回エンジンを変えたんだ。もちろん、これは簡単なことじゃない。もし、レギュレーションがあまりテクニカルでなかったら、僕たちは何度も変えなければならないことはないからね。本当に簡単なことではないんだ。僕はこの週末のポジティブなところだけを見てる。3位になり、ニコに対して10ポイント失っただけだ。ニコにとって、今日はタダのギフトみたいなものだけど、でも、彼は素晴らしい仕事をしてる。彼が言うように、彼にとって難しいレースではなかった。でも、僕にとっても良いレースだったよ。さっき言ったように、ここにいることに本当に感謝してるんだ。

—-ニコ、あなたのスタートポジションから考えて、チャンピオンシップでルイスに対して10ポイントしか獲れなかったことは、どのくらい残念ですか?
ロズベルグ:失望はしてないよ。今日はとてもハッピーさ。レースを勝ててハッピーだし、僕にとって素晴らしい週末だったよ。ルイスとはフェアにやってるよ。彼はいい仕事をしたね。
【翻訳:Masataka Hoshi】
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photos by
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team
Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool
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