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意外に仲良しのロズベルグとハミルトン?!—ブラジルGPトップ3会見

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オースティンから学んで、自分が成長したことを強調するロズベルグ。最終戦で同じことができれば、チャンピオンシップを取りこぼしても、来期に向けてひと回り大きくなれるかもしれないと思わせるレースだった。

スピンでレースを失ったとハミルトン。意地悪な質問にも、過去の僕とは違うと、まだまだ、余裕がある?

また、同一チームでのチャンピオンシップ争いに対するコメントに、ハミルトンもやりにくいと感じているように見えるが、外野が思っているよりも、二人の関係は険悪ではないようだ。少なくともこの時点では。

3位フィニッシュでゴキゲンのマッサがハミルトンとロズベルグに向けられた質問に絡んでいつものマッサ節を披露する場面も。

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・・・・ニコ、昨日はポールポジション・トロフィー(今年から年間最多ポール・ポジションが表彰される)を獲得、そして今日の重要な勝利、おめでとうございます。あなたとって最高の(レースの)ひとつになりましたか? プレッシャーの中、どんな気分ですか?

ニコ・ロズベルグ(以下、ロズベルグ):素晴らしい週末だったよ。オースティンは僕にとって、苦い日曜日だったからね。オースティンでは、僕は十分な仕事ができなかったから、今日は改善できたことが重要だ。今日はレースをコントロールできたから嬉しいね。僕はオースティンから学んでうまくやることができた。正しい方向に大きく踏み出せたね。1レースしかないけど、まだ可能性はあるからね。アブダビに望みをかけて、このままトライする必要がある。マシンは素晴らしいフィーリングだったよ。ルイスととてもいいレースができたよ、彼もずっと僕の後ろで良いレースをしたね。僕は彼にオースティンとは違ってオーバーテイクのチャンスを与えないように常にギャップを作ることが必要だったし、それをコントロールできたね。うまくいったよ。

・・・・ルイス、17ポイント差です。まだ、タイトルは決まりませんでした。レースのフィニッシュ後に、チームからあなたに、「ピットストップは申し訳なかった」と話しているのを聞きました。あなたは、2度めのピットストップに入る前に、ホットラップを2周トライしました。

1周目はその時点でのファステスト・ラップ、しかし、2周目はスピンして、ニコの7秒後ろに下がってしまった。あなたはギャップをつめていきましたが、あのスピンで今日の勝利のチャンスを失ったと思いますか?

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ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン): そうだね、最終的にはそれで勝ちを失ったね。僕は、ニコがピットインしたラップに1秒速く走ったよ。そのラップの終わりにはタイヤを使い切ってしまって、ピットに入ろうと思ったんだ。どちらにしても、僕はミスして、ターン4でリヤをロックさせてスピンしてしまった。今日はそこでおしまいだった。今週末、2度目のミスだよ。誰のミスでもない、僕のだよ。でも、チームにとって素晴らしい結果だね。ニコはとてもうまくドライブして、うまく守り、ミスをしなかった。最終的には、1-2フィニッシュできた。僕はチェッカーが振られるまで、本当にプッシュし続けた。これがモーター・レーシングだね。本当に楽しかったよ。

・・・・あなた達の11回の1-2フィニッシュは1988年のセナとプロストの記録を抜きました。
ロズベルグ:素晴らしいね。チームは素晴らしい仕事をしてるね。1年を通じて、プッシュし続けてるし、開発を続けてきた。僕たちは常に追い求めてきたし、そして今、手に入れることができた。チームがどうやってたゆまずに適応しているのを見るのは素晴らしいね。トップにいることは常に難しいことだよ。僕たちは本当に強くなった、素晴らしいね。

・・・・ルイスはどう?
ハミルトン:本当に信じられないくらいだね。今年、僕たちは2つの記録を更新した。チームは素晴らしい仕事をしてる。1-2フィニッシュできるのは、素晴らしい信頼性と僕がドライブしてきた中で最高の素晴らしいマシンがあるからだよ。ファクトリーのみんなにとても感謝してるよ。

◆QUESTIONS FROM THE FLOOR 質疑応答◆

・・・・ニコとルイスに聞きます。タイトル争い、アブダビはダブルポイントです。もし、通常の(ポイント率)レースに変えることができたら、あなたはそうしますか? また、それはなぜか教えてください
ロズベルグ:人為的だよね。一般論としては好きじゃないよ。 もちろん、今は僕にとって、とてもありがたいことだけどね。他のスポーツでも同じようなことにトライしてる。例えばNASCARのようにね。そして、とてもうまくいってる。重要なのは、ファンがパッピーかどうかってこと。僕たちが続けるか変えるかを確認する必要があるね。

・・・・ニコ、あなたはアブダビで勝たなければなりません。しかも、ルイスが3位にならないとチャンピオンシップに勝利することはできません。誰が手助けしてくれるでしょうか?
ロズベルグ:(マッサをさして)彼だよ! フェリペの助けが必要だ。(笑)
フェリペ・マッサ(以下、マッサ):僕は勝ちたいよ!
ロズベルグ:それじゃあんまり助けにならないよ。そこまで速く走らないで、(僕とルイスの)間に入ってよ(笑)

・・・・ルイス、ターン4でリヤ・タイヤをロックさせたのは、リヤにグレイニング(偏摩耗)があったから? 右フロントにはブリスター(熱でタイヤに気泡ができる現象)があるように見えました。

ハミルトン:違うよ。攻めすぎてしまったんだ。僕は1ラップだけだと思ったんだ。それで、タイヤを使いきってしまってね。リヤにグレイニングがあっても、プッシュし続けた。そして、リヤがなくなってしまって、グリップを少し失ったんだよ。それまでは素晴らしかったんだけどね。あとは見たとおりさ。7秒差を縮めていったけど、彼は本当にミスのない良い仕事をしたね。次のレースが待ち遠しいよ。

・・・・ニコ、あたなにとって欠点のない週末でした。もし、ルイスがスピンしなかったとしても、彼を後ろに従えたままでいることが出できる自信はありましたか? そして、ポディウムであまり嬉しそうではありませんでしたが?

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ロズベルグ:そんなことないよ。僕はとってもパッピーだよ。本当に自信があったんだ。第1スティントで気づいたよ。僕はギャップをコントロールして、ルイスがアタックしてこられるエリアに入らせなかったからね。その観点では、レース全体でギャップをコントロールし続ける自信があった。ルイスがスピンしてうしろに下がった時、僕はタイヤをいつもよりセーブしたし、最終スティントもタイヤを持たせることができたよ。今日はタイヤが重要だったからね。こっちもうまくやれたよ。

・・・・ルイス、セナはターボエンジンでの最後のチャンピオンです。そして、今、あなたは新しい時代のチャンピオンのチャンスを手にしています。これは、アイルトンのファンであるあなたにとって意味がありますか?

ハミルトン:僕にとって、チャンピオンシップに勝つことと、セナとは関係はないね。僕と僕の家族はとてもハードにやっているよ。もちろん、アイルトンは僕にとっていつでも大好きなドライバーだよ。僕の名前が同じ意味で述べられた時はいつも、とても誇らしいし、光栄だね。彼は天才だし完璧主義者だ。僕もそうできることを目指すよ。

・・・・ルイスとニコに聞きます。タイトル争いをする上で、チームメイトとファイトするのと別のチームドライバーとでは、どちらが難しいですか?
ロズベルグ:その質問は難しいよ。わからないな・・・ ルイスはとても強い相手だよ。彼は僕と同じマシンに乗っている。これはアドバンテージでもあるし、不利でもあるね。有利なのは、マシンが同じということさ。今日で言うなら、僕は、彼が僕よりも速いトップスピードは出せないことがわかってた。僕は彼が持っているものを正確に知ってるしね。答えるのが難しいよ。もちろん、チームがいつも100%イコール・コンディションで、僕らにレースでバトルさせてくれることは、素晴らしいチャレンジだし、とてもファンタスティックだね。これが重要だよ。僕たちがこの状況にいられるのは、とてもラッキーだね。素晴らしいことさ。
ハミルトン:その2つは完全に違うね。同じマシンでの争いはかなりハードだと思うよ。なぜなら、他のチームでレースをしている時は差をつけることができるからね。僕とフェリペがチャンピオンシップを争っていた時のように、一方が速いってわけ。サーキットによって、彼が速かったり、僕が速かったりとかね。これは、確かに違うチャンピオンシップだよ。

・・・・ルイス、シーズン最終戦で2度目のワールドチャンピオンとなるチャンスです。2007年と2008年はここ(ブラジル)で小さなミスがありました。次のレースも同じでしょうか? あなたはワールドチャンピオンにとても近づいています。小さなミスを減らすことはできますか? 
ハミルトン:いや。今日は昔と大きく違うよ。明らかに今日はリカバリーできたしね。多分、昔の僕よりも良くやってるよ。今日はワールドチャンピオンシップに勝つレースができなかったけど、ポイントがとれたしね。次戦は別だよ。どうアプローチするか考えるよ。

・・・・ルイス、あなたは第1セクターと最終セクターがとても速かったですね。しかし、第2セクターではいつもニコよりも遅かったです。マシンのセットアップに小さな違いがあったのでしょうか? ニコにアタックするチャンスはありましたか? 最後の数ラップは満足できるものでしたか?
ハミルトン:僕がニコに追いついた時かな、それとも全般的な話? 第2セクターはダウンフォースが全てなんだ。彼のうしろについている間は、ターン9の出口を取ることができなかったよ。第2セクターでタイムを失ってしまったから、最終セクターで接近することができなかったね。クリーン・エアで走れたなら、違ったと思うよ。

・・・・二人にお聞きします。アブダビが終わって、チャンピオンシップが決まった後、どこかで、2人でこのシーズンに起こったことや厳しい時のことや、乗り越えたことについて会話しますか?

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マッサ:一緒のアパートに引っ越せばいいんだよ(笑)
ハミルトン:もう、僕達は同じビルに住んでるよ。
マッサ:一緒に住めばお金の節約にもなるし!
ハミルトン:そうは思わないけど。
ロズベルグ:とてもナチュラルな関係だよ。振り返ってみてもね。もちろん、難しい時もあったし、いい時もあった。いつもそんなものかなと思うよ。とてもコンペティティブだし、15年前から同じくずっと素晴らしい競争をしてる。僕は素晴らしい最終戦になることを期待してるよ。エキサイティングだよね、確実に僕らは誰が勝つかをみられるのだから。

【翻訳:Masataka Hoshi】

Photos by
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(ロズベルグ、ハミルトン、表彰台)
WILLIAMS
F1 TEAM / LAT Photographic(マッサ)
 
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1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
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2位メルセデス409ポイント
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