ひどく傷つけられて、今日で2回連続だよ—モナコGPレース後トップ3会見

FIA post-race press conference – Monaco
雨のために、セーフティカー先導のスタートとなったモナコGP。優勝したルイス・ハミルトンとポールポジョンを取りながら2番手に甘んじたダニエル・リカルドは、まさに明と暗にわかれた。そして、3位に食い込んだセルジオ・ペレスは、別の世界にいた。
QUESTIONS FROM THE FLOOR
—-あなたたち3人が違う種類のスリックタイヤをつけてたのは、とてもエキサイティングでした。ルイス(・ハミルトン)はウルトラソフト、ダニエル(・リカルド)はスパーソフト、セルジオ(・ペレス)はソフトでしたが、3人のペースはほぼ同じでしたね。最終スティントのタイヤ選択について話してください。

ルイス・ハミルトン:僕はタイヤを選んでないよ。エクストリーム・ウエットタイヤでステイアウト(走り続けること)を選んだのは、僕の選択だけどね。
ワンストップでやり切るれると信じでたんだ。ピットストップした時に思ったんだ、彼らがダンプ(湿っている路面)を通るのは、柔らかいタイヤはすぐに熱が入ってしまうからだってね。
ダニエルがスパーソフトで後ろに来たとき、そのタイヤは僕より長持ちすると知ってたよ。50ラップか48ラップいけることを前のレースで見てるからね。僕は最後まで行けるかわからなかった。特に、ダニエルのペースでね。でも、最後までやりぬくことができた。多くの浮き沈みがあったよ。
プッシュしてきた時も何度もあったし、バックオフも何度もあった。ダニエルが下がった時は、少しタイヤをケアしたけど、彼がペースを上げた時はタイヤを使わなければならなかった。信じられないくらいエキサイティングで、チェスのゲームのようだったね。本当に素晴らしい相手とのチェスをしているようだったよ。
—-ダニエル、ピットに呼ばれ、タイヤが用意されていなくて、おそらく気分が変わったと思います。

ダニエル・リカルド(以下、リカルド):わからないよ。僕は長いスティントのためのタイヤを持っていなかったんだ。それでスパーソフトだよ。僕らはいいペースを持ってたけど、モナコだよ。誰かの後ろについたり、トラックポジションを失ったり、ペースとは関係ないよ。
何ができるかは重要ではないんだ。僕はルイスをプッシュして、レース全体でプレッシャーをかけ続けたけど、それで終わりさ。彼の後ろに座っているようなもんだよ。プッシュして、少しばかりタイヤを痛めてしまった。それが全てさ。タイヤの決定は誰がしたのか知らないけど、最後までどのタイヤでも変わるとは思っていなかったよ。長持ちするタイヤを持っていなかったからね。
—-セルジオ、ソフトを選択することに関わりましたか? それとも、チームの指示を受け入れた?

セルジオ・ペレス:プランどおりだよ、ワンストップでいくにはね。長いスティントのためには、ソフトが僕たちにとってベストなタイヤであることはわかってたからね。ウルトラソフトやスパーソフトでは、うまくいかないよ。ソフトが僕たちが最後まで走るためのメインのタイヤなんだ。
—-ダニエル、昨日は素晴らしストラテジーでメルセデスを迎え撃ちしました。今日は、パニックでしたね。あなたがレースに勝つためには、何が必要でしょうか?
リカルド:本当に、わからないよ! バルセロナではひどく傷つけられて、その後、気分を戻したけど、今日で2回連続だよ。僕らはメルセデスのようなポジションにいないから、レースを勝つことはできない。でも、2レース続けて勝つチャンスがあった。特にこではね。
ポールポジションをとって、起きたら暴風雨だったけど、問題なかった。今日はいろいろあったけど、ウエットで最初からペースはあったし、全てをコントールしてたからね。明らかに、多くの部分がチームとストラテジーを頼りにしてるんだ。
でも2度目の間違えだよ、今、本当に傷ついているよ。ここからどこに行くのか、何をするのかわからないよ。チームは、このことから何が起きたか理解して、学ばないとね。でも、この勝利は取り戻すことはできないだろう。これが事実だよ。
—-ダニエル、あなたは、レッドブルは毎レース勝てるポジションにはいないと言いました。どのくらいメルセデスに離されていますか? 次のレースは、まだ、勝利を目指して闘うことはできますか?
リカルド:カナダはとても楽しみにしてる。あそこは、ストリートサーキットだけど、ロング・ストレートもあるし、少しだけパワーサーキットだから。もし、2週後も速ければ、残りのシーズンも速いということがいえるかもしれない。
もし、カナダでポディウムを賭けて闘うことができるなら、他のどこでもやれると思う。このトラックは勝つチャンスがあることがわかってた。でも、この2週間で、このようなタイプのサーキットだけでなく、どこでも、どうやって競争力を発揮ができるか、いいアイディアを得られるかもしれないね。
【翻訳:Masataka Hoshi】
Photos by Force India F1 Team




