自信満々のハミルトン–カナダGPトップ3会見
ジル・ビルヌーブ サーキットで自分が強い理由を自信満々に話すルイス・ハミルトン。常にマージンを残しながら、レースをコントロールして得た勝利は見事だった。
一方、ピットからルイスの状況を聞けないことを、残念と言ってしまうニコ。自分の力で流れを引き戻したルイスは、このまま突っ走ってしまうのか?
—-ルイス、2セット目のタイヤを履いてすぐに、大きなロックアップをしたのをスローモーションで見ました。そして、レース後半で何度かロックアップしましたね。スピードに影響があるくらいのバイブレーションがありましたか?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):幸いにもなかったよ。よく覚えていないけど、ロックアップしたのは右かな? でも、問題にはならない程度だった。
—-過去2レース、ニコがポイントで迫ってきていました、特に失望したモナコの後の勝利、ホッとしていますか?
ルイス:特にそんなことはないね。前のレース・ウィークエンドのすべてで最速だったから。僕たちに問題があって、ニコが勝てたけど、過去2レース、全般的に僕は良いペースだったからね。力強さは続いてるのはいい感じだよ。チームも強さが続いているし、前進してることが一番素晴らしいことだね。
—-ニコとルイスに聞きます。あなたがラジオを通じて、ルイスの燃料消費レベルについて、尋ねていました。ルイスがリフト&コースト(燃費改善のためにスロットル早めにオフして惰性で走ること)をしているかをあなたに伝えることは出来ません。あなた達ふたりは、ガレージからの作戦の連絡がどのようなものか、わかるのですか?
ニコ・ロズベルグ(以下、ロズベルグ):僕の立場で言えるのは、もし、レース終盤、ルイスにトラブルが起きても、僕がそれを知ることはできないし、その時点やプレッシャーを与えている時に、どれだけ燃料をセーブする必要があるかの判断は、僕を助けてはくれないよ。
残念ながら、そういった情報を得ることは禁止されてるから、僕にはわからない。もし、そういった情報があれば、上手にアタックする判断に役立つだろうけどね。でも、決まりだから、それでいいよ。
ハミルトン:僕はそれを言う必要があるのか、わからないね。最後まで燃料はあったから。チームはクルマをガレージまで持って帰ることを求めてるから。
僕がわかってたのは、最後まで十分な燃料があったってことだよ。残り15ラップ、僕にはフィニッシュするのに十分な燃料があった。もっと飛ばすことさえできたから、OKだよ!
—-ルイス、ジル・ビルヌーブサーキットで4勝目です。このサーキットは特に、あなたのドライビングスタイルにあっているのですか?
ルイス:このサーキットは、アタックする必要があるし、クイックによく効くブレーキとブレーキング時の一貫性が必要だよ。これは、常に僕にとっての強みだよね。
数年に渡って、ここでなぜ上手くいっているかの理由は、僕の強みのひとつがブレーキングだからさ。それで、できる限り壁に近づいて、縁石を乗り越えてプッシュするガッツもある。カートみたいにドライブできるからね。
—-ルイスとニコに聞きます。フェラーリはここでいくつかのトークンを使った新しいパワーユニットで走りました。あなた達は違いますね。そこで、質問があります。
彼らはあなた達に近づきましたか? 私達が見る限り、メルセデスは依然として大きなギャップを持っています。チャンピオンシップ争いは、あなた達ふたりの間であると楽観していますか?
ハミルトン:結論付けるのは無理だね。キミ(・ライコネン)はスピンして、彼の本当の力を見せられなったからね。おそらく、レース序盤、キミは僕たちについてこれなかったし、セバスチャンもそこにいなかった。今シーズン、セバスチャンの方がだいたい速いしね。この週末、フェラーリの本当のペースを見ることができなかったよ。次のレースでは見れると思うよ。
ロズベルグ:僕たちは、開発を続けてるよ。フェラーリも全力でやってるけど、僕たちはアドバンテージをキープしてるようだよ。チームは素晴らしい仕事をしてるよね。
—-バルデリ、昨シーズンのカナダで、本当にステップアップをして競争力がありました。予選も良い結果でした。今シーズン(のこれから)も同じようになる自信がありますか?
バルデリ・ボッタス:少なくとも次の2レースは、僕たちにとって、とてもいいと思う。オーストリアとシルバーストンは、僕たちのクルマに合ってると思うし、オーストリアに持っていくパッケージにはすごく自信があるんだ。もし、すべてのアップデートが上手く働けば、素晴らしいステップになると思う。そうなることを願っているよ。
【翻訳:Masataka Hoshi】
Photos by
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(ロズベルグ、ハミルトン)
WILLIAMS F1 TEAM / LAT Photographic(ボッタス)