F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   いまの規則は問題ですか?–ブラジルGPトップ3会見

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

いまの規則は問題ですか?–ブラジルGPトップ3会見

_A1B0085.jpg
表彰台左から、ハミルトン、一人おいて、ロズベルグ、フェッテル。三人三様な考え方。

ロズベルグが鮮やかな2連勝を飾ったブラジルGP。逃げきったロズベルグ、オーバーテイクができなかったハミルトン、そして、メルセデスに追いいけなかったフェッテル。レースは単調な展開だったが、表彰台に上がったトップ3が三者三様に現在の規則のあり方を語った。

・・・・このトラックは良くなかったですね。でも、あなた達が前のクルマに近づけなかったのは、トラックのせいだけではなかった。本当に前のクルマに追いつくことができるように、ルールを根本的に変える時なんじゃないでしょうか。
ルイス・ハミルトン:その日の最後に、何を言ったって意味はない。なぜなら、何も起きなかったんだから。F1のボスたちが決めたんだ。みんなが知っているように何年にも渡って正しいことをしてきたり、しなかったりね。何を変えたいんだいい? いくつかのレースでは、追いつくことができて、いいレースができる。最後に満足できたオースティンのようにね。でも、一方で、いくつかのレースでは、ファンはあまりエキサイティングなレースを観ることができない。もちろん、先頭にいる時はいつもいい気分だよ。でも、レースだから後方に沈む時もある。あとは、ファンが何を見たいかだよ。それは、おそらくポジティブに見える変更だろう。

Q:ニコはどうですか?
ニコ・ロズベルグ:そうだね。僕達は常にこのスポーツを改善し続けることが必要だと思う。でも、はるか昔のバトルがどうだったかは知らないんだ。僕は今日、ルイスよりもペースがあった。彼はついてくることができなかったよね。レースをフィニッシュした時、僕は6秒前にいたからね。僕の後ろがどうなっていたかは知らないけど、F1での追い抜きは常に難しいものだよ。だからDRSがあるわけだし、僕達にとって本当に大きいものだよ。僕達にはハードワークが必要だし、それを考え続けることが必要だね。

Q:セバスチャン、何か加えることはありますか?
セバスチャン・フェッテル:机上なら、ここは最も追い抜きが簡単なトラックだよ。長いDRSゾーンがあって人工的に前のクルマとの差を縮められるからね。普通は、たった0.1-2秒速かっただけでは、追い抜きは出来ないんだ。でも1秒速ければ簡単。一般的に中速域と高速域で前のクルマに追いつく必要があるんだ。低速域はメカニカルグリップが大事だ。そう空力性能とメカニカル・グリップの割合がシフトするからね。

じゃあ、どうするって? 僕達には速く走ることができるタイヤが必要なんだ。ドライバーは、速く走りたい。そう、解決策はとてもシンプルだよ。残念ながら、このスポーツはとても色々な人達の様々な関心があってポリティカルなんだ。タイヤを供給する会社、つまりピレリだけど、誰にでもフェアにタイヤを改善させられる機会を与えなければならない。これまで、責任のある人々やチーム達は誰も同意できていないから、これを進めることは難しいだろうね。

残念なことに、観客はお金を払ってグランドスタンドに座っているんだ。そして、僕たちは速く走ることが大好きだ。観客も僕達が速く走ることが大好きだし、それにとても興奮するよね。でも、最低限、10年前や20年前をみたら、レースでそんなに多くの追い抜きはなかった。今、僕たちがみているのは、そんなに酷いものじゃないと思うよ。

【翻訳:Masataka Hoshi】
photo by PIRELLI
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER