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日本GP木曜記者会見

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フェッテルは2008年末に富士山に登ったことにも言及。Photo by Getty Images

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。

ジェンソン・バトン(マクラーレン)
ニコ・フルケンベルグ(ザウバー)
パストール・マルドナド(ウィリアムズ)
シャール・ピック(ケータハム)
ジャン-エリック・ヴェルニュ(トロロッソ)
セバスチャン・フェッテル(レッドブル)

バトンはホンダエンジンを積むことになるチームとの将来と日本のファン、フルケンベルグはロータスとの状況、マルドナド、ピック、ヴェルニュはチームの現状、フェッテル鈴鹿かと日本のヘルメットについてそれぞれ語った。

Q.セバスチャン、ここへ来る数日前、(韓国GPのポディウムで)ここは世界で最高のトラックだと言っていましたね。ここのどのあたりが世界で最高なのでしょうか? みなさんにも同じ質問をしますので、お答えください。

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セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):世界中で最高なトラックでレースしてると思うけど、鈴鹿がもし最高でないとしても、僕の意見としては最高の一つだよ。ドライバーとして、高速コーナーがある最初のセクターを抜けるのはファンタスティックだよ。本当に自分自身を試すようなチャレンジングなトラックで、低速や中速コーナーよりも、高速コーナーでマシンを限界までプッシュすると、マシン(の性能を)を遥かに強烈に感じるんだ。ここにはそういうところがたくさんあるね。すごくトリッキーですごくチャレンジングだよ。すばらしいコーナーの一つにスプーンがあって、逆バンクになってるからマシンを正しいレーシング・ラインに留めておくのがすごく難しいんだ。全体的に、僕らはそこでレースをするのが大好きってわけさ。そのうえ、ファンタスティックな雰囲気を作ってくれる(いい意味で)クレイジーなファンがいるからね。彼らは僕らが来ることに対してすごく熱心で、ここへ来るときはおそらく全ドライバーのことをリスペクトしてくれてて、同じようにすごく応援してくれるからね。

Q.ジェンソン、驚異的な記録を持っていますね。ここでの11レースをすべて完走し、加えて富士の2戦もです。鈴鹿をどう思いますか?
ジェンソン・バトン(以下、バトン):それが鈴鹿の最高の記録だとは思わないけど、戻ってこれてすばらしいよ。このサーキットが大好きなんだ。僕ら(ドライバー)のほとんどがそうで、容赦ないサーキットだよ。速さと流れは超高速で、特にセクター1からセクター2のデグナーまでだね。本当にいいセクションだし、すごく楽しめるんだ。オーバーテイクが難しいサーキットだけど、DRS(可変リヤウイング)ゾーンは上手く行けば少し僕らの助けになってくれるだろうね。ただ、いつも休む暇もない全開のレースになるんだ。ここではハードとミディアム・タイヤを使うけど、ずっとプッシュすることになりそうで、そこが僕らレーシング・ドライバーが好きなところだし、鈴鹿みたいなサーキットだとなおさらだね。いい週末になって欲しいね。

Q.シャール、ここで1レース経験していますね。
シャール・ピック(以下、ピック):そう、去年だね。去年、初めて走ったんだけど、覚えるのが簡単じゃなかったし、特に超高速の最初のセクションだね。だけど間違いなく僕のお気に入りの一つだよ。スパと並んで、マシンで走ってみると最高にセンセーショナルなトラックだと思うよ。すごく好きなんだ。

Q.パストール、昨年はここで8位でしたね?

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パストール・マルドナド(以下、マルドナド):そう、今回が3回目なんだ。すごくいいトラックだよ。みんなに同意するし、シーズンで最高の一つだよ。ここではすべてのドライバーがすごく満足できるんじゃないかな。ファンのコミュニティはすごく大きいね。特別な週末だよ。ベストを尽くして、今年もまたポイントをゲットしたいね。

Q.ジャン-エリック、去年は13位でしたが、このサーキットをどう思いますか?
ジャン-エリック・ヴェルニュ(以下、ヴェルニュ):大好きなトラックだよ。間違いなくどのドライバーからも愛されてるんだ。すばらしい雰囲気があるし、すべての歴史を感じることができるよ。ある意味でスパと同じようにマシンの能力を測るトラックだし、すばらしい感覚だよ。

Q.ニコ、去年は7位でしたね。
ニコ・フルケンベルグ(以下、フルケンベルグ):去年は僕らにとっていいレースだったよ。それに、僕のお気に入りのサーキットでもある。それについてはすでにみんなが話してくれてるね。

Q.セバスチャン、あなたは先週、マシンがかなりギリギリで走らせづらいと話していました。われわれは、ほぼ毎週末であなたの並外れのパフォーマンスを目の当たりにしています。実際のところはどうなのでしょうか?
フェッテル:決して簡単ではないよ。誤解しないで欲しいんだけど、たとえばシャールのマシンと比べたとき、マシンは確かに違いがある。だけどマシンがどれだけ速かったとしても、結局はトラックでマシンをギリギリまでプッシュして、最高のパフォーマンスを引き出そうとするわけだからね。僕らは韓国に何度も行ってるし、特にレースを通してトラックの傾向も分かってるわけだし。右フロントに厳しいから、その問題を考えてセットアップすることになるし、全体的に簡単ってことはないよ。レースでは何度もプッシュしたしね。

Q.ジェンソン、あなたに非常に近い人物は、あなたが完
全にホンダの人間であると数年前に語っていました。(ホンダがマクラーレンへエンジン供給を開始する)2015年にまだマクラーレンに残っていれば、またそうなる可能性が出てきますが、そのチャンスはありそうですか?

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バトン:そう、その可能性はあるね。うん、確かにね。まず、F1にもう一つエンジン・サプライヤーが復帰してくれるのはすばらしいことだし、このスポーツにとってすごくいいことだろ思う。それに、上手くいればそれに続いてどこかが復帰してくれるかもしれないしね。日本が日本人ドライバーとメーカーを必要としているのを感じてるよ。少しのあいだ、グリッド上に日本のメーカーもドライバーもいなかったしね。モータースポーツが大好きな本物のレースファンがいるな国だからね。チームがセットアップだけしてる水曜日に、昨日だね、何百人もの人たちが来てくれてたってクルーから聞いたよ。雨が降ってたけど、彼らはチームがセットアップしてるところを見てたんだ。本物のレースファンだよね。モナコでもこんなことはないよ! それが彼らの文化と血を示してる。だから、このスポーツに日本のメーカーがいるってことは、日本にとって特別なことだと思うよ。ただ、それはまだ1年半先のことだからね。上手く行けば、来年は(チームが)長年付き合ってきたメルセデス-ベンツといい年を過ごせるかもしれないね。

Q.シャール、チームは先週末、韓国で赤いチーム(マルーシア)からコンストラクターズ・ランキング10位を取り返すまでもう少しのところでしね。今年中に10位を取り戻せると思いますか?

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ピック:そうなって欲しいね。韓国はかなりの接戦だったんだ。僕らは(コンストラクターズ・ランキング10位のためには)13位が必要で、14位だった。だから、そうだね、13位に着けるようにハードにプッシュするよ。僕らにとって、それから来年のためにもすごく重要なことだからね。僕らにできることはすべてやるよ。

Q.ここまでいいシーズンにはなってませが、あなたの将来はウィリアムズとともにあるのでしょうか?
マルドナド:たしかに難しいシーズンスタートで、チームにとっても難しい時間を過ごしてきた。僕らはパフォーマンスを改善しようと毎日24時間ものすごいハードワークをこなしてきたし、今はいくつかの方法を見つけられたけど、まだ直近のライバルを捕らえるには十分じゃないんだ。もちろん、それを最後まで続ける必要があるね。まだ5レース残ってる。特に先週はポイントまでもう少しのところだったんだ。僕らはレースのどこかに足りない部分があるけど、そうだね、シーズンが終わるまでにポイントをもっと稼ぎたいね。来年は、どうなるか見てみよう。今は(チームとの)契約があるし、状況はかなりよさそうだよ。

Q.ジャン-エリック、先週末はもっと上手く行くと思っていたのではないかと思いますが、何があったのでしょうか?
ヴェルニュ:まず、週末はずっと正しいバランスを見つけることに苦労してたんだ。結局、2台ともブレーキダクトの故障でリタイアだった。たぶん、それが問題だったんだと思う。だから、今週末に向けてたくさんのことを変更したよ。明らかにザウバーはいい仕事をして僕らを捕らえたし、今はチャンピオンシップでも僕らをリードしてる。シーズンはあと5戦しかないから、猛プッシュするよ。僕らにはいいマシンがあるし、すべてが上手くまとまれば、もっとポイントを稼げるはずだからね。

Q.シーズンのこの段階で調子がよくなっていますが、何が変わったのでしょう? あなた自身、それともマシンでしょうか?

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フルケンベルグ:僕自身は変わってないよ! 僕自身は変わってないから、たぶんマシンの方だろうね。もちろん、いくつかのアップデートはあったよ。大きいのはブダペストで加えたよ。僕らはそれを(どう使えばいいか)だんだん理解できてきたんだ。あとはタイヤだろうね。韓国でやれたことはすばらしかったよ。本当にうれしかったし、たぶん実力以上を発揮できて、これまではできなかった、いくつかのマシンのパフォーマンスを上回ることができたんだ。そのチャンスがあって、僕らはそれをつかんだってことだよ。すごくよかったね。

Q.セバスチャン、間違いでなければ2008年に富士山に登ったと思いますが、そのことについて話してもらえますか?
フェッテル:そう、登ったよ。そうだね、登っていくにはロープは必要ないんだ。かなり朝早く(元F1ドライバーの)アレクサンダー・ブルツとスタートしたんだけど、楽しかったし、頂上に到着したらもう少しで太陽が昇るところで、あれは特別だったよ。あの時は1年の終わりのころでかなり寒いからたくさんの人にやめろって言われてたんだ。夜はすごく寒かったけどそれほどたいしたことはなくて、問題なかったよ。海抜4000m近い高さまで登ったのはすごく貴重でユニークな体験だったね。

Q.日本の国旗をあしらった昨年のヘルメットのことも聞かせてもらえますか? 今あれはどこにあるのでしょう? 特別な意味はありますか?
フェッテル:ヘルメットについては分からないけど、たぶん自宅にあるんじゃないかな。ここ数年は日本に来るとき特別なデザインのヘルメットを持ってくるんだ。僕は日本のアライ製を使ってるし、ここは彼らのホームGPだしね。特別なアイデアを出すのはファンだけじゃなくて、彼らに少し恩返しができるのはナイスなことで、今年のもかなりカッコいいよ。

Q.ニコ、ロ
ータスと来年の契約について期日を設けましたね。進行状況を話してもらえますか? あた、ロータスではない場合の選択肢はありますか?
フルケンベルグ:期日は決めてないよ。たぶんそれは誰かが誤解したんじゃないかな。僕が言ったのは、10月末までに決定したいって言っただけだよ。

Q.エリック・ブーリエが体重が重いことは関係ないと語っていますが、それに安心していますか?
フルケンベルグ:正直、チームから個人的に体重や身長が問題になるって話してきた人は誰もいないし、僕はそれを変えることはできないんだから、そのことは話す意味がないよ。

Q.セバスチャン、韓国のあとのルイス・ハミルトンの(フェッテルを高く評価する)コメントを読むか聞いたりしましたか?
フェッテル:うん、聞いたよ。そういうことを言ってもらえるのはうれしいね。僕に言えるのはそれだけだよ。いろいろ書かれたり言われたりするけど、ドライバー同士リスペクトしてて、大事なことはほかのドライバーに歩み寄ることだと思う。尊敬されるかどうかにかかわらず、それは事実だと思うよ。ルイスは現在のF1で最高のドライバーの一人だと思う。彼とはかなり上手くやってるし、僕に言えることは、”どうもありがとう”ってことだけだよ。

Photo by STINGER

【翻訳:STINGER】
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