山本左近 レース後会見全録【日本GP】
—-レースを振り返ると?
左近：セーフティカーが出たときに、ぼくはピットに入らず、オプションタイヤで（そのまま）レースをして、後続とのギャップを開いてからピットインしようという作戦に出て──。で、後ろにロータスとヴァージンがいて、いくら彼らの方が速かったとしても、レースなので、絶対に前に行かれないようにバトルしてましたし。
とくに後半のグロックとのバトルは、エンジニアからも言われたんですけど、今年、あそこまで、ほかのチームを抑え込んでレースしたのは珍しかったんで、非常にいいレースだったと思います。
—-今日の順位には満足?
左近：そうですね、今年のベスト･リザルトの結果ですし、日本のファンのみなさんの前で、ベスト･リザルトでフィニッシュできたことは、非常に嬉しかったです。
後半、プライムタイヤに換えてからは、もっとプッシュして、前との差を詰めて行きたかったんですけど、フューエルポンプのトラブルもあって、後半、ラップタイムが遅くなってしまって。
最後の10周近く、そのトラブルがあって、いつクルマが止まってしまうのか、ちょっと心配だったんですけど。でも最後まで、クルマをチェッカーフラッグまで”運ぶ”ことができたのも、鈴鹿に来てくれた多くのファンの力が助けてくれたんじゃないかと思ってます。
◆オプションタイヤを、うまくマネージメントできた
—-オプションで、32周まで走りましたけど、それはなぜ?
左近：作戦です。やっぱり「チーム･スポーツ」なので、チームとしての作戦もあるし、オプションタイヤをうまくマネージすることができたので、30周前後まで（オプションを）使うことができたのは、いい結果だったと思います。
—-リザルトよりも、自分の気持ちのなかで、今年一番だったという感じはありますか?
左近：そうですね。でも、レースを終えてみると、予選でもレースでも、振り返れば、もっとよくできるはずだ･･･という部分はあると思うし。そういう部分を、今後、エンジニアと一緒に振り返って、次のレースに向けて成長していきたいと思います。
—-最終戦まで、ずっと出場する?
左近：そうですね、おなか（食中毒）の心配は、もう、してないです（笑）。
—-チームとの信頼関係も強くなっている?
左近：そうですね、一番重要なのは、やはりレースでフィニッシュすることだし。いま、ぼくたちにとって、ひとつでも前（上位）のポジションでフィニッシュすれば、それは来季に向けて、大きなチャンスになると思うし。
今日、ロータスとヴァージンの前を走っていて、いいバトルができたというのは、今後につながるんじゃないかと思ってます。
—-来年に向けての交渉などは、している?
左近：そうですね、まだ具体的にやることはないんですけど、とても前向きに考えています。
◆日本グランプリでは、その年のベスト･リザルトが出る！
—-三回目の日本グランプリですね?
左近：2006、2007･･･、はい、そうですね。
—-過去二回に較べて、今回は?
左近：うーん、過去二回と較べるのは、けっこうむずかしいんですけど。とにかく、三回とも完走してるし。とくに、2007年の富士と今年（の鈴鹿）は、そのシーズンのベストリザルトでフィニッシュできてるということは、非常に嬉しく思います。これも、ぼくとチームの力、プラス、日本のファンのみなさんの応援があったからだと思いますので、すごく感謝してます。
—-予選･決勝がワンデイというスケジュールは?
左近：とくに問題はなかったと思います。
—-先ほどの「改善点」というのは、たとえば?
左近：（予選で）ひとつ、コーナーがあって、そこでコンマ3（0.3秒）くらいロスしたんで。普通に、そのロスをなくしていれば、全然いいタイムだったと思います。
—-そのコーナーとは?
左近：うーん、西コースのどこかです（笑）。
—-韓国入りは?
左近：韓国（に入るの）は、来週の水曜日です。
—-それまでは?
左近：国内に、日本に、います。まだ、細かいプランは決めてないですが。次のレースに向けて、体調管理をしっかりして、トレーニングして、いい準備をしていきたいと思います。
