モナコGP フリー走行1 序盤
<10時00分>
モナコ湾に囲まれた市街地コースに甲高いエキゾーストノートが響き始めた。山側のビルに反射した音は、地中海に吸い込まれていく。モナコ全体が効率的な音響装置になっているようだ。
リウッツィ/15 Fインディア、デ・ラ・ロサ/22ザウバー、ディ・グラッシ/25ヴァージン、コバライネン/19ロータス、ブエミ/16トロ・ロッソ、アルゲルスォリ/17トロ・ロッソと、下位グループがまずは走行を開始するが、今回は、フェッテル/5レッドブル、クビツァ/11ルノー、アロンソ/8フェラーリ、シューマッハ/3メルセデス、ロズベルグ/4メルセデス、マッサ/7フェラーリ、ウェバー/6レッドブルも早々に、1周の確認走行を行なった。
<10時06分>
集団にやや遅れて、バトン/1マクラーレン、ハミルトン/2マクラーレンも確認のためのインスタレーション・ラップを終え、コースに静寂が戻った。これからしばらく、データの確認と調整を行なった後に、セッティングを進める作業が始まる。
<10時15分>
アルゲルスォリ/17トロ・ロッソがコースに出て連続走行に入った。最初に記録したタイムは、1分30秒020。次の周には1分26秒台に詰めたが、まだ本気モードには10秒ほど足らない。
<10時20分>
アルゲルスォリ/17トロ・ロッソが1分21秒台。やっとレーシング・スピードになった。
<10時21分>
コースインしていたペトロフ/12ルノーもタイムを記録。まずは1分29秒台から、初めてF1で走るモナコにタイムを刻んだ。
<10時25分>
バトン/1マクラーレンが連続走行を開始。セナ/21イスパニアが、トンネル出口のシケインをカットする。
<10時27分>
バトン/1マクラーレンが1分20秒台を記録してトップに。しかし、アルゲルスォリ/17トロ・ロッソがすぐにこのタイムを更新して首位を取り返す。さらにバトン/1マクラーレンが唯一の1分19秒を飛び越して18秒台に入れて貫祿のトップへ。
ブエミ/16トロ・ロッソもアルゲルスォリ/17トロ・ロッソを下して2番手につけている。