ハンガリーGP フリー走行1 序盤
<10時00分>
気温22℃、路面温度30℃。ディレスタ/15 Fインディアとスーティル/14 Fインディアが真っ先にコースインする。A.スーティルは1周してピットに戻り、L.ディ・グラッシは、そのままメインスタンドを通過した。
<10時02分>
通常、レース数も少なく、もちろんF1が走るのは年に一度。最初はホコリで路面が汚れていることから、フリー走行1の開始後、暫くは下位チームの走行時間帯だが、フェッテル/5レッドブルとマッサ/7フェラーリ、小林可夢偉/23ザウバーも、早々に確認走行に出た
<10時09分>
ハミルトン/2マクラーレンとコバライネン/19ロータスを除く全車が確認走行を終えた。
<10時10分>
可夢偉(カムイ=小林可夢偉)は、オンガロリンクを「低速サーキットではない」と言った。ストレートが短く、平均速度は低いが、「コーナースピードが高いから」だ。
「ダウンフォースの効きを感じながら走らなければならない」ことから、シルバーストンやスパ-フランコルシャン、モンツァ、鈴鹿とは別の意味でチャレンジングなコースということになる。
<10時15分>
フルケンべルグ/10ウィリアムズがコースへ。すでにコバライネン/19ロータスも確認倉庫を終え、残るはハミルトン/2マクラーレンだけになった。
<10時16分>
マッサ/7フェラーリが連続走行に入った。車載カメラの映像が、去年、R.バリチェロの落したスプリングの直撃を受けたコーナーを映している。ピットでは、父親が心配そうに見守っている。
<10時21分>
スーティル/14 Fインディアが最初にラップタイムを記録した。1分26秒143。マッサ/7フェラーリは1分38秒521。ゆっくりとコースを確かめている。
<10時22分>
気温は22℃、路面温度は32℃に上った、上空には青空が広がっているが、午後にシャワーが来るという予報もある。どの国でも、天気予報を伝える情報源がくいつか存在し、どれを信じるかはある意味でチームのノウハウだ。
予報はあくまで予報なので、外れるかもしれないし当たるかもしれない。したがって、チームは、気象状況を読むことが作戦上で大きな意味を持ってくる。
ドライを予測して雨が降った場合と、その逆に、雨と予測してドライになった場合。不安定な天候に対して、ある種の”構え”をしなければならない。しかし、その”構え”に、チームのポジションによって微妙な違いが出る。
たとえば、雨の可能性が想定できる場合、トップグループに属するチームやドライバーは、大きな賭けはできない。なぜなら、雨が降らずにドライ路面のレースになった場合、勝てる力があるが、雨用セットに仕立てていて雨が降らなかったから、勝てるレースをみすみす棄てることになるからだ。
反対に、下位グループのドライバーは、晴れても下位は決まっているから、思い切って雨用セットに集中できる。
ザウバー辺りの中堅チームは、二人のドライバーの作戦を変えることがある。たとえば、片方には正攻法でセットし、もう片方には、思い切って雨を想定したセットにしてある種の”賭け”をする。どちらが当たるかわからないが、特にイレギュラーなセットを選んだドライバーには、大きなチャンスが転がり込んで来る可能性がある。
金曜日と土曜日のフリー走行で、特に中堅チームが、どんな方向を狙ってセットを進めるか、興味津々だ。
<10時25分>
左近/20イスパニアが1分36秒台からラップタイムを記録し始めた。現在、スーティル/14 Fインディアに次ぐ2番手。次の周には1分30秒台に短縮して周回を重ねる。
山本左近は、イギリスGP、ドイツGPに続いて、今シーズン3戦目のレース参加になるが、イギリスではB.セナのクルマに乗り、ドイツではK.チャンドック車のシートに納まった。「エンジニアも体制も違うので、ドイツでは最初からやり直しの感じだったけれど、ここは、ドイツと同じ体制なので、スムーズに行くと思う」と語ったいる。
<10時30分>
アルゲルスォリ/17トロ・ロッソが2番手。セナ/21イスパニアも連続走行を開始、タイムは、1分29秒台。チームメイトの左近のコンマ35秒先にいる。