ベルギーGP 金曜記者会見 2/2
Q.新しいモノを生み出しては翌年に禁止されるという状況が続いていますが、技術的な制限が強すぎると思いませんか?
ウィットマーシュ: こ
の道に入って20年あまりになるが、そういう意見はずっとあった。アクティブ・サスペンションとかABSブレーキとか、禁止になった技術はたくさんある。
Fダクトについてもそうだが、こういう新しい発想と技術的制限の追いかけあいが、F1の本質でもあるのだろう。長い目で見れば、制限があるから面白いとも
言える。とにかく、決められたレギュレーションの下で戦うのが私たちの仕事だ。
ブロウン: いつもエンジニアに言っているのは、みんなが同じ制限の中で戦っているということだ。その中で、他のチーム以上の仕事をしなければならない。F1はドライバーだけではなく、エンジニアの戦いでもある。規則の壁に挑むのも、この競技の本質のひとつだろう。
ガスコイン: F
ダクトが禁止されるとしても、それがアドバンテージを発揮できたのは、周りがコピーするまでのわずかな間にすぎない。いつの時代もそうだろう。マシンに関
する規則書は私が始めたころの4〜5倍は分厚くなっているが、それでも新しい物がでてくるんだ。何とかして勝ちたいと、皆が頑張っているんだから、当然の
結果かもしれない。
ブース: たぶん最初にそういう傾向を作ったのはコリン・チャップマンだろう。斬新な発想を打ち出しては禁止される。あれ以来、F1はずっとそういうことをくり返している。
Q.来年、レッドブルがメルセデスのエンジンを使うという噂がありますが?
ウィットマーシュ: その話は聞いたけれど、関係ない。私たちはメルセデス・ベンツの素晴らしいエンジンを使って最高の仕事をするだけだ。たぶんロス(・ブロウン)の方が詳しいだろう。
ブロウン: 冗談じゃなく、そんな噂は初耳だね。おそらく、根拠のない話だと思う。メルセデス・ベンツに3つ目のチームを抱える気はないと思う。
Q.新チームの代表に伺いますが、来年、エンジンを変更する予定は?
ガスコイン: コスワース・エンジンを使っているが、復帰1年目の性能には満足している。チームの代表として、あらゆる可能性を検討する必要はあるが、今のところコスワースには文句のつけようがない。サービスも最高なので、変更する予定はまったくない。
ブース: マイクとまったく同じ意見だ。コスワースには満足している。
Q.フェラーリがドイツでチーム・オーダーをだしたことについて、どう思いますか?
ウィットマーシュ: 現在裁定中の事柄だから、ここで私が意見を言うのは適切ではないだろう。フェラーリの人たちはそのことで話し合ったりはしたけれど、いずれにせよ、もうすぐ裁定がでることだ。
ブロウン: 私もフェラーリに長年身を置いていた者だから、何も言えない。
ブース: そのことについてはノーコメントだね。
ガスコイン: まぁ、そういうことだ。