メルセデスGP、アップデートのポイントは重量配分
「Fダクトも検討中」とブロウン代表。
メルセデスGP・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームのロス・ブロウン代表は、次回のスペインGP(5月9日)までにマシンに施すアップデートのポイントは、重量配分の見直しであると語った。
マシンの変更点についてブロウン代表は、「ホイールベースを変更するが、問題はホイールベースそのものではなく、重量配分にあったんだ。初めてタイヤのテストをするときに、重量配分が適切ではないことに気が付いて、その時点で可能な限り変更を行なったが、それでも理想的な状態ではなかった。だから、バルセロナまでに理想的な重量配分になるようにするつもりだ」とコメント。
また、ブロウン代表は、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの開発したFダクトの導入も検討していて、中国GPからシステム導入に向けたテストを開始したことについても語った。
「Fダクトは今後数戦で投入したいが、複雑なシステムだ。マクラーレンのマシンは初めからFダクトを取り付けることを前提に設計されているが、そうでないマシンにとっては、導入は簡単ではない。それに、中国に持ち込んだものは、ドライバーがシステムの操作ができない単純なものだったので、現状のシステムではマクラーレンほどの効果は期待できない」。
※Fダクト
取り入れた空気をシャークフィンを通してリヤウィングへ流すことで、ストレートでの威力を発揮するシステム。リヤウイングへ送る空気の量は、ドライバーがコックピット内でヒザを使って操作が可能。