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トルコGP 木曜記者会見 マーク・ウェバー

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Q.モナコでは最高のレースをして勝ちましたが、レース後は何をしていました?また、反響はどうだったのでしょう?
マーク・ウェバー(以下、ウェバー)
レース後はいい雰囲気だった。ちょっとしたパーティをして、みんな楽しんでいたと思う。特に、重労働の後だったからね。モナコは木曜から走行があるし、バルセロナの直後だったから、スケジュールはきつかったけれど、皆よくやってくれた。勝つことで、そんな苦労が報われてよかったと思うよ。モナコの勝利は特別だし、コースも難しい。今回も楽しみにしているんだ。

Q.あと、世界的な反響については?
ウェバー:
たぶんモナコは視聴率がいつもより高いと思うから、それだけ関心も大きいということだろう。レースのあとは、とにかくお祭気分だった。レッドブルはその点、手慣れたものだから、いい週末になった。マスコミにもいい材料を提供できたんじゃないかな。

Q.レッドブルのマシンはたいへん強力ですが、セッティングや性能について、説明してもらえますか?
ウェバー:
セッティングも限界も見極めるのも、それほどたいへんではないよ。構造も比較的単純で、マクラーレンのように込み入った細工はしていない。基本的に、昨年のマシンと大差ないだろう。タイヤについても、去年いいデータが取れた。ガソリンの量など、変った点もあるけれど、昨年から引き継がれているものもあるから、セッティングの進め方など、助かる面が多いんだ。驚かされるようなことはなくて、マシンをよく理解しているよ。長年の努力の結果だろうね。とはいえ、現状はよくても、昨年の例からも判るとおり、シーズン序盤に他を圧倒していたマシンが追い越されてしまうこともある。今はよくても、先は長いということさ。

Q.バーニー・エクレストンが来年、テキサス州オースティンで米国GPを開催すると発表しましたが、あなたがたのスポンサーにとって、アメリカ合衆国でレースをする意義は大きいのでしょうか?
ウェバー:
大きな市場だからね。北米は人口が多くて、スポーツへの関心も高い。僕たちのビジネスに関係する人の数もそれだけ多いということさ。ただ、成果を挙げるには、F1への興味をかき立てる必要があるだろう。過去の例から言っても、レースの内容はよかった。インディがそうだったし、テキサスもそうなるだろう。レッドブルもアメリカで人気の商品だから、F1が走ることで、少しでも売り上げが伸びればいいことだね。

Q.2002年にメルボルンでデビューして以来、初めてF1のポイントリーダーになった気分は?
ウェバー:
まだポイントのことはあまり気にしていないよ。もちろん悪いことではないけど、それより重要なのは、落したポイントもあるから、現在の勢いを止めないことだ。後ろと大きな差がついているわけではないし、たいした違いはないよ。

Q.今回、セバスチャン(・フェッテル)はシャシーを変更しますが、マシンの違いがこの2レースでどんな影響をおよぼしたと思いますか?
ウェバー:
彼のマシンには乗っていないから、判断できないよ。いずれはっきりするだろう。

Q.これまで、いつか勝てるマシンに乗れるという信念が揺らいだことはありませんか?ようやくそれが手に入ったと意識したのはいつごろでしょう?
ウェーバ:
ミナルディのように小さいチームからF1へデビューし、ジャガーへ移籍したという経歴があるから、最初はもちろん初めてポイントを獲り、グリッドの位置が上ったというだけで興奮したものさ。その後も苦労したから、レッドブルでの経験は新鮮だった。レッドブル躍進の原動力になったのはエイドリアン(・ニューウェイ)だ。その能力には定評があるから、レギュレーションが変更になったとき、これはいいチャンスになると思ったね。そしてその通り、前を走ることができるようになった。レッドブルに移籍して以来、チームの皆と重ねてきた努力が報われたのは嬉しいことだよ。というわけで、いつか速いマシンに乗れるという希望を失ったことはなかった。また、ドライバーにとって大事なのは、どんな状況でも全力をつくすことさ。その上で、いつか努力が報われると信じ続けることが重要なんだ。

Q.今回、Fダクトを使うのでしょうか?その場合、効果はどうなると思いますか?また、今回はどのチームが最も手強い相手になると思いますか?
ウェバー:
金曜にFダクトを試してみる予定だよ。バルセロナでは僕たちが有利だったけど、あのような状況を再現するのは、モナコの状況を見ても判るとおり、簡単ではないんだ。確かにモナコは特殊なコースだけど、上位チームの力が接近していることは間違いない。そして状況は1戦ごとに変っている。バルセロナではルイス(・ハミルトン)が最も手強かったから、このレースがスペインのすぐ後に行われていたならば、今の質問にマクラーレンだろうと応えていたかもしれない。だけど、実際にはフェラーリなのか、それともメルセデスなのか、はっきりしたことは言えないんだ。とにかく、チームは今回もいい結果を出そうとたんへんな努力を重ねているよ。

Q.セバスチャン(・フェッテル)との競争は厳しいのでしょうか?
ウェバー:
グリッドに並んでいるドライバー全員が競争相手だ。もちろん乗るマシンによって違いがあるから、ここでヤルノ(・トゥルーリ)と競り合うことはないだろう。一方、セブ(フェッテルの愛称)は速いマシンに乗っているから、手強い相手になる。お互い、相手に勝ちたいと思っているのは誰でも知っているだろうし、またそれで当たり前なんだ。彼が勝つこともあれば僕が勝つこともあるし、今のところバランスが取れているよ。あまり向こうに傾いてほしくないというのが正直なところさ。

Q.ひとりのドライバーが3連勝するのは久々ですが、あなた自身、経験したことがあるのでしょうか?
ウェバー:
F3000で2連勝したことがあるけれど、3連勝はなかったと思う。あったとすると、フォーミュラ・フォードの時だね。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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